A2Aの薬の内容の復習(8.A2A受容体拮抗薬の開発について雑感 その3)

前回の説明の続きです。

A2Aの薬の内容の復習(1.A2Aの開発品としての説明 その1)
A2Aの薬の内容の復習(1.毒性リスクの低減 その2)
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その1)
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その2)
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その3 + 3.前臨床結果(ADHD))
A2Aの薬の内容の復習(4.競合薬(ADHD)について)
A2Aの薬の内容の復習(5.がん免疫療法について その1)
A2Aの薬の内容の復習(5.がん免疫療法について その2)
A2Aの薬の内容の復習(6.A2A受容体拮抗薬への期待)
A2Aの薬の内容の復習(7.A2A受容体拮抗薬による効能(研究) その1)
A2Aの薬の内容の復習(7.A2A受容体拮抗薬による効能(研究) その2)
A2Aの薬の内容の復習(7.A2A受容体拮抗薬による効能(研究) その3
A2Aの薬の内容の復習(7.A2A受容体拮抗薬による効能(研究) その4)
A2Aの薬の内容の復習(8.A2A受容体拮抗薬の開発について雑感 その1)

今回はちょっと思ったメモを。

基本はR&D Day 資料(そーせいHP)を中心に話を進めています。

過去のA2A関係の記事はこちら。

そーせい 予定・予想スケジュール(まとめ 呼吸器、ノル・ロラ、Mシリーズ、A2A)
そーせい 予定・予想スケジュール(草案4 A2A)
A2Aの臨床開始IRを受けて

注意

もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)

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8.A2A受容体拮抗薬の開発について雑感

3.開発の展開予測について

先日臨床入りをした際のIR資料を添付します。
がん免疫療法の新薬候補の第Ⅰ相臨床試験開始に伴い、 子会社 Heptares 社は AstraZeneca 社から 10 百万米ドルのマイルストンを受領 (そーせい社)

これが出たときにちょっと受領マイルが少ないなー、
というのが正直な感想でした。

A2Aの臨床開始IRを受けて

この時は今以上に知識がなかったので、
適用拡大についての可能性をぼんやりしか考えていませんでした。
適用拡大はするんだろうなーと。

しかし、今調べた私の感想としては、
適用する拡大する可能性はかなり大きいが、
すぐに適用拡大の治験を行わないと考えています。

現在やっている単剤とPD-L1 に対するヒトモノクローナル抗体との併用系の結果を見てから
どんどん進めるかストップするかを判断するかと。

適用範囲が広いからって
全方位的に進めるにはコストがかかり過ぎますので、
せめて臨床試験で相応の結果を待ってから進めるのが筋でしょう。

ポイントは単剤の効能

前までに書いてきたメカニズムを考えると、
先ずは単体で免疫機能を向上させ、
その結果癌の進行を大きく食い止める(もしくは癌を大きく減らす)結果が
見られるはずです。

そうすると、「単剤はイマイチだけど、併用は相当すごい。」
こういう結果はあまり予測されにくい。
「単剤でソコソコ+併用で凄い」はあるでしょうけど。

併用だけ効果が確認できるというのは、
根っこの予測を否定することになるので、
そうなった時点で相当の確率で適用拡大はありえないでしょうね。

また、併用系のduavalumabはアストラゼネカ社の開発品で
第Ⅲ相試験中です。(リンク先のp.9のパイプラインを参照)
A”focused”biopharmaceutical”company 23 May 2016 (AZ)

ここまで進んでいるパイプラインですので、
duavalumabは相応にこれまで効能が確認されていると思われます。
(他にもイーライリリー等とも併用やっている様子ですし。
アストラゼネカ、イーライリリーとのがん免疫治療の新規併用療法における研究提携を拡大(AZ))

併用系は一定の効果があって当たり前ですので、
duavalumab単独との比較を非常に気にしないとなぁと思います。
まあ、それらについて会社が触れないでIRするとは考えにくいですが。

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気になる開発マイルについて

今回の金額が少量だったのは、
duavalumabとの併用に絞られているからです。

PDL1のみ。
進行悪性固形腫瘍患者と非小細胞肺がん患者のみです。
duavalumabの治験適用範囲が絡んでいるからでしょう。

これは前に書いたPD1やCTLA4、その他免疫療法との併用系は除外されていますし、
A2Aの効能さえはっきりすれば
どんどん適用拡大は疾患領域でも組み合わせでも増えることは確実です。

治験の順番ですが、
アストラゼネカ社が保有するパイプラインが当然優先順位が高いはずです。
ワザワザ他社との併用をやるより自社併用が美味しいですからね。

そういう点では製薬は発生してしまうわけですが、
先のアストラゼネカ社のプレゼン資料のリンクを見てもらえばわかりますが、
現在進行中のパイプラインも癌系は多く、
アストラゼネカ社の主力領域の1つなので
その足かせは比較的気にならないと思います。

そうなると、単剤の結果(第Ⅰ相でも)が出てからが
開発マイルがドンドン入ってくるキッカケになって
併用系の銃弾爆撃が始まる可能性は想像できるわけです。

臨床結果次第ですが、
来年か再来年には物凄いパイプラインの数が増加し、
続々とマイルストン収入が発生するのかなと妄想しています。

単剤+併用系1種の第Ⅰ相開始で10MDなら、
併用系2種以上の第Ⅰ相開始でも10MD以上が考えられ、
更に最初から第Ⅱ相スタートなら
それよりも大きな金額になる可能性は高いでしょう。

そうすると、単剤+併用系3種以上の第Ⅱ相開始で
30MD以上が比較的近年に発生するんじゃないかと思っています。

まあ、うまくいけばの話ですが。。。
第Ⅰ相でも成功確率はべらぼうに高いとも思ってませんし。

2016年7月22日 記述

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