肝臓について(6-1.肝機能を調べる血液検査1)

肝臓についての調査の続きです。

今回は肝機能を調べる際の血液検査を中心に。
その1になります。

肝臓は切り開けばわかりますが、
最初から切り開くわけにはいきません。

なので、先ずは血液検査をみてみる。
また、治療中もその数字を追いかけることで
肝臓が良好に活動しているかを確認するわけですね。

今回は肝臓障害の指標を中心に。

参考・引用先は主にこちらです。

肝硬変の栄養療法の考えかた(大塚製薬HP)

肝臓(中外製薬)

かんたん! 肝臓のしくみ(肝機能ナビ)

肝臓とは(よくわかる肝臓の病気 疾肝啓発)

肝臓(Wikipedia)

肝臓のしくみとはたらき(コトバンク)

Q. 肝機能検査値の異常とは、具体的に何を指しますか?(C型肝炎)

その他資料(図解でわかる肝臓病等)をみながら説明します。

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6.肝機能を調べる血液検査

色々と数値指標はあるわけですが、
今回挙げるのは12種類の特数値ですが、
特に肝機能に直接的に影響するものです。

6-1.AST (GOT)
6-2.ALT(GPT)
6-3.γ-GTP
6-4.ALP
6-5.総ビリルビン
6-6.LD(LDH)

6-1.AST (GOT)

基準値:30 IU/L以下。

これは肝臓にいる酵素ですので、
肝臓が破壊されると血液に流れ出してしまって
数値が上昇することになるわけです。

ただ、正常な状態から壊れているから酵素が出るわけで、
一定以上破壊されてしまっている状態では
酵素は新しくでなくなります。

注意点1

肝硬変以上のステージになると
正常な幹細胞は少ないので、
肝炎時よりもASTは上昇するというよりも下がっていくわけですね。

注意点2

また、これは肝臓以外(心筋や骨格筋、赤血球など)に広く分布しているため、
この数字だけが上がったとしても
肝炎の確率が必ずしも高いわけではありません。

6-2.ALT(GPT)

基準値:30 IU/L以下。

体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で
重要な働きをする酵素です。

こちらは主に肝臓にいるので、
肝臓が破壊されたかどうかの指標になります。

ASTとALTの違いは? AST/ALT比について教えてください。

こちらのリンク先にあるように
この比率を確認することで慢性肝炎と肝硬変の鑑別、
アルコール性肝炎の診断など肝障害を評価する際に有用になります。

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6-3.γ-GTP

基準値:50 IU/L以下。

胆管で作られる肝臓の解毒作用に関わる酵素で、
通常肝細胞や胆管細胞、胆汁に存在して
たんぱく質を分解・合成する働きをします。

肝硬変やアルコール性肝炎、薬剤性肝障害、慢性肝炎などで
数値が上がる傾向があります。

お酒の飲み過ぎ、肥満、胆汁うっ滞、胆管細胞の破壊が
要因になって上昇することがあります。

6-4.ALP

基準値:100~325 IU/L。

肝臓や腎臓などで作られる酵素で、細胞膜上に存在します。

胆管が閉鎖している場合(腫瘍や結石などが原因で)、
細胞膜が破壊された場合に上昇します。

子供は比較的数値が高い傾向があります。

6-5.総ビリルビン

基準値:0.2~1.2 mg/dL。

古くなった赤血球のヘモグロビンから作られる
黄色い色をした物質。
通常は胆管⇒十二指腸⇒小腸⇒大腸⇒便で排出されます。

これが順調に排出されないと体内に溜まって
黄疸になるわけです。
皮膚や白目が黄色っぽくなります。

肝臓で処理される前のビリルビンを「非抱合型(間接)ビリルビン」、
処理された後のビリルビンを「抱合型(直接)ビリルビン」といい、
合わせて総ビリルビンと呼びます。

通常、総ビリルビンは血液中にごくわずかしか存在していません。
数値の幅も小さいですよね。

6-6.LD(LDH)

基準値:120~240 IU/L

肝臓や心臓、腎臓、赤血球などのからだのさまざまな場所でつくられる酵素で、
肝臓では通常肝細胞に多く存在し、糖質をエネルギーに変える働きをしています。
(よくわかる!肝機能ナビより)

数値の上昇で肝臓が障害を発生している可能性が高まります。
転移性や原発性の肝がんなどで上昇することがあります。

2018年 4月 9日 記述

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投稿者: wpmaster

私はメーカー技術員として働いている30代のおっさんリーマンです。 やる気がないわけではないですが、サラリーマン生活に一生を捧げるほど燃えてはおらず、奥さんと子供のためにも最低限の稼ぎをと思って過ごしております。 投資歴は10年以上になりますが、資産は大したことありません。 のんびりと、しかし確実に資産を増やせるように投資能力を研鑚できればと思います。

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