MTL-CEBPAの前臨床結果(MiNA社) その1 背景

第3Qをみながら、
MTL-CEBPAの治験が早ければ後1~2四半期で
終了しちゃうなと思い出しました。

最初は全く核酸医薬の意味がわからなかったのですが、
今ではうっすらとわかってきたので
もうちょっとは勉強しようとHPを覗いてみることに。

HPには前臨床の結果がいくつか載せてあったわけですが、
もっとも簡単そうで内容が凝縮されているポスターセッション(?)を
自分でもわかるように整理したいと思います。

専門家じゃないので、誤解などは指摘してもらえると嬉しいです。

引用はこちら
Pre-clinical liver cirrhosis data presented at AASLD 2016(MiNA社HPのClinical Developmentより)

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1.BACKGROUND(背景)

1-1.最初の段落

saRNAについて説明が書いてあります。

Small activating RNAs (saRNAs) are short double stranded
oligonucleotides designed to up-regulate their target gene by
transcriptional activation. Following transfection into cells the saRNA
is loaded into Ago2 and translocates into the nucleus where it
interacts specifically at the target gene leading to recruitment and
activation of RNA Polymerase II (Portnoy et al, 2016; Kalantari et al,
2016). This leads to new messenger RNA production resulting in upregulation
of the target protein.

知識が少なくて詳しく解説できませんが、
saRNAによってターゲット遺伝子を特異的に活性化(働きをよくする)できるよ、
という理解をしています。

1-2.1つ目の図について

saRNAを説明する図がその下に示してあります。
先ずは説明書きの引用から。

①Loading of saRNA into Ago protein
②saRNA-Ago targets gene promoter
③saRNA-Ago activates gene transcription
④Long lasting protein up-regulation

とりあえず下に直訳をしました。

①Agoタンパク質へsaRNAのローディング(読み込み?)
②saRNA-Agoが遺伝子プロモーターに向かう
③saRNA-Ago遺伝子転写を活性化させる
④長く残存するタンパク質を増加させる

Agoタンパク質への理解が私は不十分で見えていないのですが、
特定のRNA領域を活性化させて
必要なタンパク質を作らせるような働きを狙っているようです。

ここの要は上手にRNAを動かす(活性化させる)ことです。
saRNAというものがそういうものですから。

転写というのは、DNA⇒RNAを合成することです。
(転写 (生物学) Wikipedia)

生物系の研究室にいた友人に聞くと、
DNAというのは図書館や本棚のイメージで、
RNAというのはその本やその本を読んで行動する人、らしいです。

転写を制御できれば、
RNA⇒タンパク質の作成(及び補助)を行ってくれるので、
スムーズに循環できるようになるというイメージでしょうか。

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1-3.2つ目の段落

次にMTL-CEBPAについて記載が。

MTL-CEBPA is a liposomal formulation of a saRNA targeting for
transcriptional up-regulation the transcription factor C/EBP-α
(CCAAT/enhancer-binding protein alpha), a master regulator in the
liver. In pre-clinical models MTL-CEBPA has previously been shown
to restore expression of CEBPA liver mRNA to normal levels and to
reverse liver fibrosis and liver steatosis. MTL-CEBPA is currently in
clinical development in patients with liver cancer (ClinicalTrials.gov –
NCT02716012).

MTL-CEBPAでは肝臓にある転写因子C / EBP-α
(CCAAT /エンハンサー結合タンパク質アルファ)を狙っているよ、
ということらしいです。

このターゲット領域は活動が弱いと
「liver fibrosis and liver steatosis(肝線維症および肝脂肪症)」
といった肝臓がんの原因になります。

MTL-CEBPAではここを活性化して「liver cirrhosis(肝硬変)」での
生存率を向上させられるかの調査を行ったよ、という理解です。

1-4.2つ目の図

MTL-CEBPAの説明の図になります。

CEBPA-51 saRNA to CEBPA gene  (API)
+
NOV340 SMARTICLES® liposome (Formulation)

MTL-CEBPA (Drug Product)

CEBPA-51はsaRNAであり、
原薬(API(Active Pharmaceutical Ingredient))という位置づけ。

原薬は医薬品の有効成分だそうです。
医薬品原薬とは?(日本医薬品原薬工業会)

NOV340は製剤(Formulation)ですので、
使用への最適化した成形ということでしょう。
製剤(Wikipedia)

わざわざ記載されているというのは、
両方が必要だということでしょう。

単にCEBPA-51だけでは狙いの場所まで届かない、
もしくは副作用が大きすぎる。
だから、NOV340が上手に届けてくれるという意味だと理解しました。

両方が揃って、MTL-CEBPAがDrug Productになるわけですね。

1-5.3つ目の段落

最後にMTL-CEBPAの説明の図があります。

In the studies reported here we demonstrate that MTL-CEBPA
reverses features of liver cirrhosis and promotes increased survival
in pre-clinical models of liver failure. The data supports clinical
investigation of MTL-CEBPA in patients with liver failure.

「liver cirrhosis(肝硬変)」の特徴を逆転させて、
「liver failure (肝不全)」の患者さんの生存率を高める研究報告ということです。

逆転(rreverse)というのが日本語で正しいかわかりませんが、
RNAの活動が低下して必要なタンパク質が作られない状態を肝硬変とし、
その状態を活動させる方向に「逆転」させると解釈しました。

 

2018年 2月 17日 記述

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MTL-CEBPAの前臨床結果(MiNA社) その1 背景」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: MTL-CEBPAの前臨床結果(MiNA社) その2 | 空投資家の備忘録

  2. ピンバック: MTL-CEBPAの前臨床結果(MiNA社) その4 まとめと結論と感想 | 空投資家の備忘録

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