前回の説明の続きです。
A2Aの薬の内容の復習(1.A2Aの開発品としての説明 その1)
とりあえずは去年のR&D Day 資料(そーせいHP)が一番詳しく書いてありますので、
こちらを中心に確認したいと思います。
過去のA2A関係の記事はこちら。
そーせい 予定・予想スケジュール(まとめ 呼吸器、ノル・ロラ、Mシリーズ、A2A)、
そーせい 予定・予想スケジュール(草案4 A2A)、
A2Aの臨床開始IRを受けて
注意
もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)
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1.毒性リスクの低減(続き)
p.38にA2A受容体拮抗薬としての説明があります。
前回の続きで毒性が低いという理由について。
⾮フラン⾻格、キサンチン⾻格について
1-3.⾮フラン⾻格
フランそのものに毒性はないものの、
フラン骨格を持つ物質に発がん性を高めるものが
複数あるようですね。
ラットを用いた遺伝毒性および肝発がん性の包括的評価によるフラン誘発肝発がん機序の検索(CiNii)
詳しくないのでイメージで話してしまいますが、
この構造を持っていると酵素などとの作用で物質が変異(変化)して
毒性の強い物質になる危険が考えられるから、
避けれるなら避けたいというのがセオリーなのかなと思いました。
ちょっと調べ上げられていないんですが、
他にも依存性などへの影響もあるんですかね??
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1-4.キサンチン骨格
ほとんどの体組織や体液に見られる有機化合物ということらしいです。
キサンチン(Wikipedia)
なので、これが直接的に毒性が強いということはなさそうですね。
ただし、上のリンクに書いてある内容を引用します。
キサンチン類はアルカロイドの一群を占め、穏和な興奮剤、気管支拡張剤としての効果から気管支喘息の発作時の対症薬として用いられる。一方で交感神経作用アミンとして、アデノシンが眠気を催す作用を阻害する効果も強い。それらの効果が現れる濃度範囲は広い一方で治療域は狭いため、喘息の長期管理薬としては他の薬が選ばれる。血中治療域は 10-20 µg/mL であり、中毒症状として震え、吐き気、いら立ち、頻拍や不整脈が現れる場合がある。
上記の説明から、副交感神経を作用してしまって眠気を誘発。
また、濃度範囲が狭い、中毒症状が現れる場合という点が挙げられており、
じゃんじゃん多量を使えるような薬とは限らなそうですね。
とは言いつつ、基本的には安全性が低いわけではなさそうですね。
安心安心。
2016年7月12日 記述
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