前回の説明の続きです。
A2Aの薬の内容の復習(1.A2Aの開発品としての説明 その1)、
A2Aの薬の内容の復習(1.毒性リスクの低減 その2)、
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その1)、
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その2)、
A2Aの薬の内容の復習(2.開発品のメリット その3 + 3.前臨床結果(ADHD))、
A2Aの薬の内容の復習(4.競合薬(ADHD)について)、
A2Aの薬の内容の復習(5.がん免疫療法について その1)
今回もがん免疫療法について説明を。
とりあえずは去年のR&D Day 資料(そーせいHP)が一番詳しく書いてありますので、
こちらを中心に確認したいと思います。
過去のA2A関係の記事はこちら。
そーせい 予定・予想スケジュール(まとめ 呼吸器、ノル・ロラ、Mシリーズ、A2A)、
そーせい 予定・予想スケジュール(草案4 A2A)、
A2Aの臨床開始IRを受けて
注意
もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)
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5.がん免疫療法について
今回もp.40の資料を見てください。
がん免疫療法についての続きです。
今回は抗体医薬品市場、作用機構について。
5-3.がん抗体医薬品の市場
例に出されていたCTLA4抗体のYervoyや
PD1抗体のOpdivoの売上についてはヘプタレス社の資料に載ってますね。
(現状の売上というより、予想ピークを含めてかと思いますが。)
⇒2016年7月 overview(heputares社HPより)
Yervoyが2bn(2000億円前後)、Opdivoが5-7.5bn(5000億円~7500億円前後)。
(p.17のI/O mAbsの一番右の欄)
がん治療で非常に効果が大きいものは
本当に市場規模がデカイ。
ちなみにA2Aについては、p.11に載っていますが、
比較対象なしで予測不可のようです。
これを見てちょっと怖くなりました、いろんな意味で。
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5-4.一般的な免疫療法の作用機構
「薬剤が腫瘍そのものではなく、免疫細胞の腫瘍への反応に対して作⽤する」
と
「腫瘍はアデノシンの分泌等の様々な⽅法で免疫システムからの攻撃を回避」
という文章が書いてあります。
前の下準備で書いたように
腫瘍をターゲットとするわけではなく、
がん細胞が免疫細胞(主にT細胞)から逃れている原因部分に反応させて
免疫細胞に腫瘍を攻撃させるのが免疫療法ということを言っているわけです。
下準備をしないでこれだけを受け取ると、
本当にさっぱりで頭に入ってこないか
何となくわかったつもりで大事な部分の前準備ができなくなります。
ここから先がA2Aのポイントなのですが、
それを理解するためには最低限の知識がないと土俵に立てないんですよね。
学生時代に生物を一生懸命やっていた人には楽勝なのかな?
貯金がない私には結構理解するのに時間がかかりますねー。
経済的だけでなく、
知識面でも貯金は大事だなーと大人になると痛感します。
2016年7月17日 記述
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