肝臓についての調査の続きです。
今回は肝細胞がんになった際の
検査について腫瘍マーカー以外を今回はとりあげます。
腫瘍マーカーはある程度感度の問題もあり、
ある程度大きくならないと検知できず、
早期発見には画像検査等が必要です。
参考・引用先は主にこちらです。
Q. 肝機能検査値の異常とは、具体的に何を指しますか?(C型肝炎)
その他資料(図解でわかる肝臓病等)をみながら説明します。
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8.肝細胞がんの検査(腫瘍マーカー以外)
血液検査だけでは不十分ですので、
他にも画像検査などと併用することが早期発見につながります。
検査は主に3つ。
8-1.画像検査
8-2.肝生検
8-3.血管造影検査
8-1.画像検査
主に超音波検査(エコー)、CT、MRIで行います。
間接的に調べる方法です。
8-1-1.超音波検査(エコー)
身体の外から超音波を当てて、
はね返ってきた超音波を拾って画像化します。
検査方法は腹部にゼリーを塗り、
数分から数十分の検査です。
他にもマイクロバブルと呼ばれる小さい泡の造影剤を注射し、
それががんの部分をわかりやすくするような装置もあるそうです。
ガンの部分は泡を吸収しないという特性を持っているので、
がんの部分だけ映像が黒くなるという感じです。
非常に簡単に測定できることが多いので、
入門編みたいな感じですかね。
他の機械だと一回の診察で数万円とかですから。
8-1-2.CT
X線を360度から照射することで
身体の断面画像を撮影する機械です。
感覚を数センチ単位で調整できることから、
非常に繊細な情報を受け取ることができます。
立体画像で見れるようなヘリカルCTというものもあるそうです。
解像度が比較的高いので、
早期発見につながる可能性が高くなります。
ただ、それなりに高いですし、
それなりに大きめの病院に行かないとないです。
まあ、当たり前ですかね。
8-1-3.MRI
強い磁場の中に体を置くことで起こる
体内の水素原子の振動を捉えて
人体の断面画像を撮影する装置です。
X線を使わないので被爆の心配がなく、
またCTでわかりにくい肝がんや血管腫の診断ができます。
こちらも大きめの病院に行かないとないです。
機械が高いですし、使う放射線技師さんも要りますからね。
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8-2.肝生検
ある程度確実性が高いと肝臓病を診断された際に
肝臓の組織を採取して
直接肉眼で検査する方法です。
方法はいくつかあって、
針を刺してわずかな肝臓を採取したり、
腹腔鏡手術をしてから観察しながら切り取ったりします。
肝生検は身体への負担が大きいので、
頻繁にやられる検査ではありません。
CTやMRI等が優先で確認することが多いですが、
医師が総合的に判断して取り入れられる検査です。
8-3.血管造影検査
カテーテルを使って
造影剤としてヨード剤等を入れます。
そこにX線で撮影することで
通常よりもはっきりと血管等がみえるようになります。
胃カメラみたいな感じですかね?
X線だけではなく
他にCTやMRIなどもみたりします。
同時に治療を行うこともあります。
(肝動注化学療法など)
ただし、アレルギー反応をする人や
腎臓が機能低下しているような人は利用できません。
2018年 4月 11日 記述
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