そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その2

先日出ましたそーせい社の有価証券報告書の感想をメモ。
前回のメモはこちら。
そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その1

有報はこちら。
2016年3月期 有価証券報告書(そーせい社)

比較のために去年の分もリンクしときます。
2015年3月期 有価証券報告書(そーせい社)

内容はあまり濃くないと思いますが、ご容赦を。

<注意>

もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)

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3.経営上の重要な契約等

p.18から各契約に関して掲載されていますね。
過去の契約を含めて、改めて各々の違いを整理するのに確認してみます。

3-1.ヘプタレス社買収関係

契約書相手方名が105名と思っていたよりも多いなという印象です。
今更ですけど。

金額関係は以下に引用文を。

当社は、Heptares社の発行済全株式を取得し、その対価として180百万米ドル及び契約に定め る一定の事由が発生したことによりHeptares社がマイルストンまたはロイヤリティ収入を受 領した場合に支払われる最大220百万米ドルの条件付対価の合計、最大400百万米ドルを支払 う

最大220百万米ドルのうち、いくらかはMシリーズやA2Aの導出などで支払いが発生しています。
どのぐらい支払いが終了しているかはちょっとわかりません。

ただし、数千万米ドル程度は現在までに支払われている可能性が高いです。
(Mシリーズによる赤字の金額から類推するとですが。)

支払い終了IRが発生するかはどこかで確認してもいいですね。

3-2.COPD薬関係(対 Novartis)

「今更この条件は知っているよ」という人は多いかもしれませんが、
他の契約と比較するためにも改めて契約を載せておきます。

有効期間

契約締結日から①Sosei R&D Ltd.及び共同ライセンサーであるベクチュラ社が許諾した最後
の特許が満了する日、又は②Sosei R&D Ltd.又は実施権者により商業化された最後の商品の
最初の発売日から10年が経過した日のいずれか遅い日まで

主な契約内容

Sosei R&D Ltd.及びベクチュラ社はノバルティス社に対し、NVA237及びQVA149の全世界にお ける開発及び商業化の権利を独占的に許諾する

見慣れているせいか、特に気になる点はないですよね。

QVM149(喘息薬、トリプル)の開発ですが、
この情報からすると2025年の特許切れ(延長されない場合)の方が
販売開始の10年よりも短くなる可能性が高くなります。
(現在第Ⅲ相で、早くても2018年発売(仮)でしょうから2028年まで有効?)

そうなると、QVM149の発売が遅くなればなるほど、
QVA等のロイヤリティーが増える事になるわけですが、
この理解でよかったんですっけ?

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3-3.A2A関係(対 AstraZeneca)

契約期日

契約発効日(米国独占禁止法令による待機期間満了日)から対象製品及び対象国ごとに、①対
象特許権等の特許期間満了日、②法令上の独占期間の終了日又は③市販開始から10年経過後
又は後発医薬品の販売日のいずれか早い日のうち、最も遅い日まで

主な契約内容

Heptares社は、AstraZeneca社に対しアデノシンA2A受容体拮抗薬HTL一1O71 の全世界におけ
る独占的開発、製造販売権を許諾し、その対価として、契約一時金、マイルストン及びロイヤリティを受領
また、両社は、共同研究プログラムを実施

気になる点は、対象商品や対象国ごとという点。
COPD薬の時は全世界で一色たんの感じですけど、
結構細かく分別されるわけですね。

しかも特許か独占期間か10年経過か後発薬の販売かという分岐でわかりにくい。。。

あと、契約内容に
共同プログラムを実施というのが気になります。

一つの候補薬をドンドン展開するだけではなく、
その後も同じA2Aターゲットに向かって複数の候補薬も模索していくという感じですかね??

噂ではA2Aも複数開発品があるとかないとか出てたような。。。

3-4.10種のターゲット(対 Pfizer)

契約期日

契約締結日から対象製品及び対象国ごとに、①対象特許権等の最終の特許期間満了日又は②
市販開始から10年経過後のいずれか遅い日まで

主な契約内容

Heptares 社は、複数の領域における最大 10 種の GPCR ターゲットに関する新規医薬品の独
占的開発・製造販売権をPfizer 社に許諾し、これによりPfizer 社から開発・販売マイルス
トン及び売上高に応じたロイヤリティを受領

契約期間・契約内容はCOPD薬と同じような内容ですね。
シンプルでわかりやすいです。

ただ、これに関しては半年経っているにも関わらず、
一つも一時金が発生していません。

Pfizer社はやる気があるのか?
もしくは一時金が発生するのは前臨床開始 or 臨床開始といった
ある程度の開発期間後の契約なのか?

詳細が書かれていないのでわかりませんが、
資本を注入した上でこういう契約をしている以上
全く手をつけないということも有り得ないかと思います。

要監視ですね。

3-5.CGRP関係(対 Teva)

契約期日

契約締結日から対象製品及び対象国ごとに、①対象特許権等の最終の特許期間満了日、②法
令上の独占期間の終了日又は③最初の市販開始から10年経過後のうち、最も遅い日まで

主な契約内容

Heptares 社は、片頭痛治療を適応とした新規低分子 CGRP 受容体拮抗薬の独占的開発・製造
販売権をTeva 社に許諾し、これによりTeva 社から契約一時金と研究開発支援金並びに開
発・販売マイルストン及び売上高に応じたロイヤリティを受領

こちらも基本的には契約期間はCOPD薬と同じような内容ですね。
そういえば、法令上の独占期間と特許期間のズレって発生するんですね?
その辺はちょっと調べてみると面白そうです。

この契約内容に関しては、「契約開発支援金」が明記されています。
これを見て、ヘプタレス社が主導で開発できるんだろうなと妄想したものです。

開発権はTeva社なので、
候補品が固まってきたら後はTeva社に丸投げになるかと考えていますが、
この辺はどういう風に役割が分かれていくのか気になります。

とにかくCOPD薬ではNovartis社の社内優先順位で
どんどんシーブリやウルティブロが先延ばしされちゃいました。

そういう状況にならないような対策は当然考えているはずです。
Teva社自体がの片頭痛治療薬関係の開発を別でやっているようですし、
特に注意を払って契約交渉をしているんじゃないかと想像しますがどうでしょうね?

これらの記事を書きながら過去のIRも参照していましたが、
改めて読み直すと気づく点があったりで。
比較することで見えてくることもありますね。

2016年 7月 5日 記述

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