オプジーボの開発(悪性黒色腫(メラノーマ))

薬価の問題で例外的に大幅値下げさせられた
夢のガン治療薬オプジーボ。

非常にポテンシャルが高く、
これからもどんどんと適用拡大が進むと思いますが、
ちょっと内容が多いので一度これまでのIRを整理してみました。

とりあえずは、一番最初の申請だった「悪性黒色腫(メラノーマ)」についての
IR情報を集めてみました。

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一番最初の承認です。
皮膚、眼窩内組織、口腔粘膜上皮などに発生するメラノサイト(メラニン細胞)由来の悪性腫瘍。
wikipedia参照

進め方は現状難しい「根治切除不能な状態」を対象としたものから優先され、
その次に1次治療へ拡大されました。

これだけでも相当なボリューム。

1.国内の進捗

1-1.根治切除不能な悪性黒色腫(二次治療等)

・承認申請は2013年12月24日
・承認取得は2014年7月4日(申請から7か月後)
・販売開始は2014年9月2日(取得から2か月後)

参照

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「Nivolumab(ONO-4538/BMS-936558)」 悪性黒色腫に対する製造販売承認申請(小野薬品工業HP)

ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体「オプジーボ®点滴静注20mg、100mg」 根治切除不能な悪性黒色腫に対する製造販売承認取得のお知らせ(小野薬品工業HP)

ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体 「オプジーボ®点滴静注20mg、100mg」新発売(小野薬品工業HP)

気になる点というか、
2013年6月17日に希少疾病用医薬 品の指定を受けているのに、
そのIRはなかったようです。(第Ⅲ相の試験終了などのIRもない。)

大きな製薬企業で細かいことをIRをしていたらキリがないので、
ある程度はわかるものの、
ちょっと感覚的には不思議な気分になります。

IRの簡易的な追いかけをするだけでは、
進捗状況はわからないようになってますね。

非難が多いそーせい社のスタンスでも
相当に手厚い印象をうけます。

1-2.一次治療の悪性黒色腫を対象

化学療法未治療患者さんへの使用を可能にする申請。

・第Ⅲ相結果(米国発表)は2014年6月25日
・承認申請は2015年7月31日(根治切除不能の申請から1年7か月後)
・承認取得は2016年2月29日(本申請から7ヶ月後)

参照

ヒト型抗ヒト PD-1 モノクローナル抗体 Nivolumab「ONO-4538/BMS-936558」について 一次治療の悪性黒色腫を対象とした第Ⅲ相臨床試験(CheckMate-066)において ダカルバジンに対する全生存期間の優越性が示される(小野薬品工業HP)

オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)、根治切除不能な悪性黒色腫に対する 国内製造販売承認事項一部変更承認申請(小野薬品工業HP)

オプジーボ®(一般名:ニボルマブ) 根治切除不能な悪性黒色腫に対する国内製造販売承認事項一部変更承認取得(小野薬品工業HP)

気になる点というか、
2013年6月17日に希少疾病用医薬 品の指定を受けているのに、
そのIRはなかったようです。(第Ⅲ相の試験終了などのIRもない。)

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2.海外の進捗(小野薬品工業の担当)

海外の韓国と台湾は小野薬品工業なので、先ずは韓国と台湾から。
こっからは整理する時間がなかったので羅列を。

2-1.韓国

切除不能または転移性の悪性黒色腫に対する承認(2015年3月23日)

ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体「OPDIVO® 20mg、100mg Inj.」 韓国において悪性黒色腫に対する承認を取得(小野薬品工業HP)

「切除不能または転移性の悪性黒色腫
(化学療法未治療の悪性黒色腫患者さんへの使用も可能)」および
「既存の化学療法に不応の局所進行性または転移性の非小細胞肺がん」
に対するに対する承認(2016年4月4日)

韓国において「切除不能または転移性の悪性黒色腫」および 「既存の化学療法に不応の局所進行性または転移性の非小細胞肺がん」に対する 効能・効果に係る製造販売承認事項一部変更承認取得(小野薬品工業HP)

2-2.台湾

台湾において「切除不能または転移性悪性黒色腫」および
「進行・再発の扁平上皮非小細胞肺がん」に対する承認を取得
(2016年5月9日)

「オプジーボ® 20mg、100mg 点滴静注(一般名:ニボルマブ)」 台湾において「切除不能または転移性悪性黒色腫」および 「進行・再発の扁平上皮非小細胞肺がん」に対する承認を取得(小野薬品工業HP)

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3.海外の進捗(BMの担当)

ここからは販売がBM(ブリストル・マイヤーズ・スクイブ)。
米国のロイヤリティーは低く(5%?)、
欧州はそこそこ(15%程度?)らしいです。

こっちは治験結果とかも比較的頻繁に出る印象。
やっぱり大きな企業ですね、BM。

3-1.米国

第Ⅰ相の中間報告(2008年6月3日)

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「ONO-4538/MDX-1106」について 米国臨床腫瘍学会で癌患者を対象とした第Ⅰ相臨床試験の中間結果が発表される (小野薬品工業HP)

第Ⅰ相の結果報告(2009年6月2日)

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「ONO-4538/MDX-1106」について 癌患者を対象とした第Ⅰ相単回および反復投与試験の成績が発表される (小野薬品工業HP)

第Ⅰ相の結果報告(2012年6月4日)

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「ONO-4538/BMS-936558」について New England Journal of Medicine(NEJM)及び米国臨床腫瘍学会(ASCO)で がん患者を対象とした第Ⅰ相臨床試験の成績が発表される(小野薬品工業HP)

第Ⅰ相の悪性黒色腫の結果報告(2013年6月3日)

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「ONO-4538/BMS-936558」について 米国臨床腫瘍学会(ASCO)で悪性黒色腫を対象とした 第Ⅰ相臨床試験の成績が発表される(小野薬品工業HP)

第Ⅰ相の悪性黒色腫の結果報告(2014年6月3日)

ヒト型抗ヒト PD-1 モノクローナル抗体「ONO-4538/BMS-936558」について 米国臨床腫瘍学会(ASCO)で悪性黒色腫を対象とした 第Ⅰ相臨床試験の成績が発表される(小野薬品工業HP)

承認申請の計画 悪性黒色腫(2014年7月11日)

ヒト型抗ヒト PD-1 モノクローナル抗体オプジーボ®について ブリストル・マイヤーズ スクイブは治療歴を有する悪性黒色腫を対象に 2014 年第 3 四半期に米国で生物学的製剤承認申請(BLA)を計画(小野薬品工業HP)

悪性黒色腫の承認申請(2014年10月2日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)について、 米国および欧州での規制当局における複数のマイルストーン達成を発表(小野薬品工業HP)

未治療の悪性黒色腫の第Ⅲ相結果(2014年11月19日)

PD-1 免疫チェックポイント阻害薬として初めて 第 3 相臨床試験での全生存期間の改善を示した 未治療の進行期悪性黒色腫患者に対して オプジーボ(ニボルマブ)と化学療法を比較する試験結果について(小野薬品工業HP)

切除不能または転移性悪性黒色腫患者の承認(2014年12月26日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)に関し、 米国食品医薬品局(FDA)の迅速承認を取得(小野薬品工業HP)

悪性黒色腫患者への併用結果(2015年4月22日)

オプジーボ (一般名:ニボルマブ) とYervoy (一般名:イピリムマブ) の併用療法、 未治療の進行期悪性黒色腫患者を対象とした初の無作為化試験で Yervoy単剤療法より優れた有効性を示す(小野薬品工業HP)

悪性黒色腫患者の適用拡大申請(2015年5月8日)

米国食品医薬品局(FDA) オプジーボ (一般名:ニボルマブ) の 未治療の進行期悪性黒色腫患者を対象とした生物学的製剤承認一部変更申請を受理(小野薬品工業HP)

併用で未治療の悪性黒色腫で第Ⅲ相で良好な結果(2015年6月5日)

オプジーボとYervoyの併用療法およびオプジーボ単剤療法が、 未治療の進行期悪性黒色腫患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(CheckMate -067試験)で Yervoy単剤療法よりも優れた無増悪生存期間を示す(小野薬品工業HP)

併用で未治療の悪性黒色腫で第Ⅲ相で申請(2015年6月5日)

米国食品医薬品局(FDA)が未治療の進行期悪性黒色腫患者を対象とした オプジーボとYervoyの併用療法に関する生物学的製剤承認一部変更申請を受理(小野薬品工業HP)

未治療の進行期悪性黒色腫の承認一部変更申請の審査延期(2015年8月18日)

米国食品医薬品局 オプジーボ (一般名:ニボルマブ) の 未治療の進行期悪性黒色腫を対象とした 生物学的製剤承認一部変更申請の審査完了の目標期日を延期(小野薬品工業HP)

BRAF V600 野生型または転移性悪性黒色腫において併用療法が承認(2015年10月5日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 BRAF V600 野生型または転移性悪性黒色腫において オプジーボ(ニボルマブ)とヤーボイ(イピリムマブ)の併用療法が 米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得(小野薬品工業HP)

併用療法の新たな長期データが
進行期悪性黒色腫の全治療ラインにわたる生存ベネフィットを示す(2015年11月25日)

オプジーボ単剤およびオプジーボとヤーボイの併用療法の新たな長期データが 進行期悪性黒色腫の全治療ラインにわたる生存ベネフィットを示す(小野薬品工業HP)

未治療の BRAF 野生型の進行期悪性黒色腫患者の単剤療法の承認(2015年11月30日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、オプジーボ(ニボルマブ)について 未治療の BRAF 野生型の進行期悪性黒色腫患者の単剤療法として 米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表(小野薬品工業HP)

進行期悪性黒色腫におけるオプジーボ(一般名:ニボルマブ)の
薬事関連最新情報を発表(2015年12月2日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、進行期悪性黒色腫における オプジーボ(一般名:ニボルマブ)の薬事関連最新情報を発表(小野薬品工業HP)

併用療法が BRAF 変異の有無にかかわらず、
切除不能または転移性悪性黒色腫において FDA より適応拡大の承認(2016年1月28日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 オプジーボとヤーボイの併用療法が BRAF 変異の有無にかかわらず、 切除不能または転移性悪性黒色腫において FDA より適応拡大の承認を取得(小野薬品工業HP)

進行期悪性黒色腫における併用療法の 2 年の全生存期間データが
初めて発表され、ヤーボイ単剤療法と比較して優れた有効性を示す
(2016年4月22日)

進行期悪性黒色腫におけるオプジーボ®(一般名:ニボルマブ)と ヤーボイ® (一般名:イピリムマブ)併用療法の 2 年の全生存期間データが 初めて発表され、ヤーボイ単剤療法と比較して優れた有効性を示す (小野薬品工業HP)

併用療法を進行期悪性黒色腫を対象に評価した 2 件の臨床試験の長期データにより
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のがん免疫療法薬の併用療法のアプローチが
引き続き実証(2016年6月7日)

オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ®(一般名:イピリムマブ)の併用療法を 進行期悪性黒色腫を対象に評価した 2 件の臨床試験の長期データにより ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のがん免疫療法薬の併用療法のアプローチが 引き続き実証される(小野薬品工業HP)

未治療の進行期悪性黒色腫患者において、
オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ®(一般名:イピリムマブ)の併用療法
およびオプジーボ単剤療法が、ヤーボイ単剤療法と比較して全生存期間を有意に改善
(2017年4月5日)

未治療の進行期悪性黒色腫患者において、 オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ®(一般名:イピリムマブ)の併用療法 およびオプジーボ単剤療法が、ヤーボイ単剤療法と比較して全生存期間を有意に改善

とにかくボリュームが多いですね。
治験結果とかもどんどん出てくるし。
とりあえず、時間の都合で羅列で。

気が向いたらもう少しまともに整理しますが、
ロイヤリティーの関係で優先順位は低めではあります。

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2-4.欧州

第Ⅱ相の悪性黒色腫の結果報告(2013年10月1日)

完全ヒト型抗 PD-1 抗体「Nivolumab(ONO-4538/BMS-936558)」について 欧州がん学会(European Cancer Congress 2013)で悪性黒色腫を対象とした 日本第Ⅱ相臨床試験の成績が発表される(小野薬品工業HP)

第Ⅱ相の悪性黒色腫の結果報告(2014年9月30日)

欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2014)において進行期悪性黒色腫患者における Yervoy®(一般名:イピリムマブ)治療歴を有する患者さんに対する オプジーボ(一般名:ニボルマブ)の肯定的な第 3 相臨床試験データを発表(小野薬品工業HP)

悪性黒色腫の承認申請(2014年10月2日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)について、 米国および欧州での規制当局における複数のマイルストーン達成を発表(小野薬品工業HP)

一時治療の悪性黒色腫の見解(2015年4月27日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 オプジーボ(ニボルマブ)について 一次治療および治療歴を有する進行期悪性黒色腫患者の治療薬として EUのCHMPから肯定的見解を受ける(小野薬品工業HP)

一次治療および治療歴を有する進行期悪性黒色腫患者の承認(2015年6月22日)

欧州委員会が、一次治療および治療歴を有する進行期悪性黒色腫患者の治療薬として ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のオプジーボ(一般名:ニボルマブ)を承認 欧州で初めて、そして唯一の承認されたPD-1チェックポイント阻害薬に(小野薬品工業HP)

治療歴を有する非扁平上皮非小細胞肺がん+進行期悪性黒色腫に対する
オプジーボとヤーボイ(一般名:イピリムマブ)の併用療法の適応追加(2015年7月28日)

欧州医薬品庁(EMA)が、欧州でのオプジーボ(一般名:ニボルマブ)の 適応追加に関する並行する2つの承認申請を受理(小野薬品工業HP)

進行期悪性黒色腫における併用療法についてCHMP から肯定的見解を受ける(2016年4月6日)

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 進行期悪性黒色腫における オプジーボ ®(ニボルマブ)とヤーボイ®(イピリムマブ)の併用療法について CHMP から肯定的見解を受ける(小野薬品工業HP)

併用療法を進行期悪性黒色腫の治療薬として承認(2016年5月20日)

欧州委員会が初めてで唯一のがん免疫療法薬の併用療法となる オプジーボ®(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ®(一般名:イピリムマブ)の併用療法を 進行期悪性黒色腫の治療薬として承認(小野薬品工業HP)

 

これらを振り返ると、
BM関係の治験進捗は細かく情報展開されているなと。
自社開発の分との違いは何だろう?という気持ちになりますね。

同じ悪性黒色腫でも凄く広範囲の治験が必要で
本当に手間も時間もお金もかかるなと。

製薬開発は難しいし、
これで収益をあげようとしたら
確かに高額になるのも頷けますよね。

2017年 4月 30日 記述

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