個別株投資と分析についての意味を整理

空回りしない投資へ(PC用?)で書いていた記事に
報われるまでやる 投資についてがあります。

これについて読み返してみると、
内容が雑だったことが気になったのと
更にイメージが沸いてきた等があって
きちんとまとめたくなったのでこちらに書いてみました。

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1.銘柄分析についてのある意見

今回の流れを振り返ります。

考えるきっかけになったのは、
以下のような内容を有能な投資家さんが呟いていた事です。

『最近はきっちりと銘柄分析をする
 個人投資家が増えた印象。

 しかし、銘柄分析がパフォーマンスに
 それほど報われるとは思わない。

 投資は頑張って報われる世界じゃない。』

これに同意する部分と反目する部分があって、
それらをごちゃっと書いたのが
先の記事(報われるまでやる 投資について)でした。

たくさんのポイントが集まった言葉なので、
色んなことを連想してしまって
自分の意見を収束できていませんでした。

自分が一つの銘柄にこだわって
長いこと調査・分析をやってきたから
胸に刺さったのかもしれません。

やや感情に任せて書いたことが
文章のまとまりが残念になったのかなと反省中です。

では、整理をし直した内容を以下に書きます。

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2.そもそも投資は判断すること

投資って簡素化すると、
1.買う 2.売る 3.動かない
の3つの判断をする事です。

それ以外はない。

自分の資産がより効率的に増えるという目標のために
キャピタルゲインやインカムゲインを狙って
その判断を下していくわけです。
(儲けるために投資をしていれば、です。)

そうすると、
その判断の材料(情報)が重要なわけですね。
材料がなければ決める理由がないので。

 

では、その材料は何がどれぐらいあればいいのか?
というのが必ずしも見解が一致しない。

人によっては特定の値動きかもしれませんし、
人によっては特定のイベントかもしれませんし、
人によっては複数の項目に最低値を設定しているかもしれません。

なので、判断基準は個人個人で違う。

また、自分が儲かるようにと誰もが判断していますので、
裏や裏の裏をかいて狙って動いています。

なので、上方修正だから株価も上がるといったように
シンプルな値動きは必ずしもしてくれません。

多くの参加者はそれらも知っていますので、
尚更売買の判断が難しくなってしまうわけです。

そして、ぶれてしまい、最悪自滅する。

これらの前提を頭に入れてから
「投資に対する分析の必要性」について考えます。

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3.投資に対する分析の必要性

先に書いたように判断ができる情報が集まればいいわけです。

でも、ある人にとっては十分な情報が
ある人にとっては不十分な情報であったりします。

そうなると、十分と思っている人にとっては
それらの情報はきっちりと分析しすぎているとも感じるでしょう。
(もちろん、その反対も然り)

必要と感じる人が判断を下すまで
調査や分析をし続けているのは不思議じゃないわけです。

その調査や分析の種類も人それぞれ。

なので、誰かから見ると意味の薄い行動に感じたりするわけですね。

今回の意見はそういうギャップから
発生した見解なのかなと勝手に解釈してます。

なので、どれだけやるかは勝手なのですが、
以下のメリットがあることは頭に入れておきたいです。

3-1.疑義が浮かぶような銘柄を避けられる

最近であれば、
ウェッジホールディングスを思いっきり割安だから
全力で投資していた人もいるでしょう。

割安の理由をまともに調査もしないで。

そういう場合に振り返ると、
もっと調査しておけばよかったなと考え、
次から調査・分析の必要時間が変化するかもしれません。

避けれそうな穴を避ける準備はできるようになるかもしれません。

3-2.急騰や急落を対処できやすくなる

一定以上の分析が出来ていれば、
特定の情報が出たとしても
どの程度の上昇や下落で落ち着くかが冷静に判断できます。

そうなると、安く売ったり高く買ったりを
少々有利に判断できるようになります。

それは細々と複数の銘柄で鞘取りをするよりも
効率よく収益をよくしてくれるでしょう。

10回の5%UPよりも
1回の200%UPの方がより資産を増やしてくれる。

よく言う「握力」を強くしてくれることが
急騰にも対応できるようになるわけですね。

この握力がちょうど良くなっていると
一番儲けにつながりますけど、コントロールは難しいです。

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4.分析をする際に気をつけること

4-1.分析の目的化

たまにいる人が「分析を目的化している人」です。

没頭しすぎとか
有能な投資家の真似とかで、
お金を増やすよりも
分析を先の目的にしている人がいます。

そういう人は自覚していればいいですけど、
無自覚の人も少なからずいます。

そういう人は効率的ではないですので、
パフォーマンスを上げるためとは言えません。

分析に時間をかけるにしても
その前のフィルタリングが甘いと
有限の時間の中ではもったいないですし。

どんな銘柄でも調べればいいわけではなく、
本当に儲けたいのなら
単なるウンチク王に陥らない努力も必要だと思います。

最終的には値動き・企業価値を洗い出すような
落としどころを見つめながらということです。

4-2.分析しても株価は上がらない

10時間勉強したから合格する、みたいな感じでしょうか。
勉強ができない人が陥りやすい話です。

あなたの費やした時間と結果とは別の話というわけです。
徹夜自慢をしていた人を思い出します。

そういう分析はお祈りしているのと同じですので、
自分がそういう疑いがあるなら改善すべきです。

そんなことなら煽っている方が
まだ上がる可能性があるでしょう(笑)

株価の予測に使うだけ、を強く意識し続けなければいけません。

これは自分の建値と値動きの関係とも同じなので、
損している時ほど気をつけたほうがいいですね。

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4-3.苦手で興味がないのに無理をする

興味もないのに有報を10年分目を通す。
結構無駄だと思います。

そんなことをするぐらいなら
そもそも割り切って違う銘柄へ向かうべきですし、
どの銘柄も興味がなければ
分析に下手に時間をかけないほうがいいです。

たぶん、結果はそれほど実りませんから。
下手くそでも前向きに取り組んでいればいいですけど、
やる気もなくダラダラとやっても効率は良くないでしょうね。

もっと優先できることがあれば、
分析に時間をかけすぎるのは最良手とは思えません。

自分なりの総合点を上げるような努力をするべきで、
それは値動きを分析することかもしれませんし、
決算書類をみることかもしれませんし、
市場調査をすることかもしれませんし、
賢い投資家と仲良くなることかもしれません。

出来ること、効率のいいことを探すのも大事な努力です。

4-4.愛情が芽生える

特定の銘柄に分析の時間を費やせば
少なからず愛着がわくことは仕方ないです。

それが判断をにぶらすことも。

そーせい社もそういう心当たりがある人は
少なくないかもしれませんね。

私もちょこちょこ
「あの時売っても良かった」
と考えたタイミングは過去にあります。

握力が強くなりすぎて、
気づけば手放せなくなるほど固まってしまったかもしれません。

調べるための時間をかなり費やしてますし。
ブログを書いている時間も含めると、考えたくないです。

まあ、後悔してもいませんし、
極力ニュートラルにしようという気持ちは
意識的に考えてはいます。

このあたりは興味とのバランスですから、
表裏一体的なところは仕方ないですね。

注意注意。

 

以上、長々となりましたが
投資と分析について考えを書いてみました。

2017年 3月 12日 記述

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投稿者: wpmaster

私はメーカー技術員として働いている30代のおっさんリーマンです。 やる気がないわけではないですが、サラリーマン生活に一生を捧げるほど燃えてはおらず、奥さんと子供のためにも最低限の稼ぎをと思って過ごしております。 投資歴は10年以上になりますが、資産は大したことありません。 のんびりと、しかし確実に資産を増やせるように投資能力を研鑚できればと思います。

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