ウルティブロ・シーブリの売上結果(2016年2Q)

前回のシーブリとウルティブロの結果を受けて、
そこまで大きな売り上げの伸びを期待していませんでした。

そして、A2Aの振り返りに夢中になっていたら、
Novartisの決算も見逃している始末。。。
いつもよりちょっと早くないですか?(笑)

そういうわけで、
今回は結果から私なりの考察を書き残してみます。

前回の予測は大外れでしたが、
それを振り返りながら今回の結果と考察を。

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1.過去の予測(2016年1Q)とその結果の振り返りから

まずは前回ボロボロだった予測の根拠なりを知りたければ
こちら(↓)を参照ください。
ウルティブロ・シーブリの売上予測(2016年1Q)

 

こちらが前Qの予測した数字です。(黄色は2016年1Q発表前に予測していた1Q予測値)

2016年1Q(ドル円)

ざっくり予測の根拠を説明すると、
(ウルティブロ)欧州市場が8M€増(2015年4Q比)、米国市場で4M€増(新規)と仮定
(シーブリ)欧州市場は横ばい(2015年4Q比)、米国市場は2.3M€増(新規)と仮定

実際に2016年1Qの数字は
(ウルティブロ) 78MD(予想した欧州分だけよりかなり少ない)、米国市場は予想外に未販売
(シーブリ) 35MD(予想した欧州分より若干少なめ)、米国市場は予想外に未販売

米国販売を早とちりしていたとは言え、
非米国地域を考えても少なめだったなーというのが印象でした。
その結果、振り返って更新する気力が減ったのかもしれませんね(笑)

今回の良い結果を受けて振り返りの記事を再度追加しました。
こういう悪い時に目を伏せる行為は我ながら恥ずかしいです。
今後は気をつけたいと思います。

2.2016年2Qの結果について

Novartisから2016年2Qの結果が発表されました。
Interim financial report Q2 2016 Q1 2016 ANNUAL RESULTS AND Q4 2015 Q3 2015 ARCHIVE 2016 Q2 results – Tuesday, July 19, 2016

p.11の下の表とp.12の説明文をご覧下さい。

先ずは売上から
(ウルティブロ) 100MD (cc 47%)
(シーブリ) 39MD (cc 4%)

この数字は米国の販売がスタートしていないことを忘れないでください。
前回78MDだった数字がまさかの100MDへ。
正直、両剤共に期待を大きく超えてきました。

時期的な問題と米国未販売というのが私の考えていた理由です。
それらは後ほど記述します。

次に説明文を読んでみてですが、ウルティブロでは以下の記載が。
「 a LABA/LAMA, continued to grow strongly,
having been approved as a first-in-class dual bronchodilator in over 90 countries
(including Japan and EU countries). 」
⇒強い成長を続けており、(日本やEU国を含む)90カ国以上で
デュアル薬のファーストインクラスとして認められている。

以上の記述に見られているようにかなり売れ行きは好調とアピールされていますね。
よかったよかった。

3.結果からの考察

過去を振り返ると、
1Qから2Qは比較的売り上げの伸びが良い傾向ではあるものの、
3Qから4Qへの伸びに比べれば比較的小さめであります。

また、前回の4Qから1Qでの伸びの小ささを考えると
比較的初期で横ばいだった結果から、
今回の2Qは多くても90MDに届くかどうかと予想していました。

米国販売がまだという情報も知っていましたし、
ユーロが対ドルで大きく上昇したとも聞いていませんでしたしね。

それが今回はウルティブロは20MD以上の売り上げの伸びです。
しかも、シーブリの売上を食い散らかしてというわけではなくです。
(シーブリも比べれば小さいですが売上を伸ばしている。)

これは前回までと流れが変わっている可能性が考えられます。

そのきっかけはこちらでしょう。
COPD増悪抑制における「ウルティブロ®ブリーズヘラー®」の サルメテロール/フルチカゾンに対する優越性をNEJMに発表 (そーせいHP)

こちらが公表されたのが5月半ば(そーせいIRは5月16日)でしたので、
Novartisの2016年2Q決算の範囲です。

不治の病で徐々に症状が悪化するCOPDに対して、
現在呼吸器関係で最もよく使われているアドエア(Seretide® 、ICS/LAMA)と比べて
改善効果が有意に改善するという衝撃的なものでした。

一時的な呼吸器の改善だけじゃない。
それは慢性的な病気に対しては非常に意味の大きなものです。
憎悪抑制 そーせい(空回りしない投資へ)

これが大きな流れを発生させた可能性は十分に考えられます。
ここからどれだけシェア獲得が見られるかはわかりませんが、
ブロックバスターに確実に近づいてきているかと思います。

過去を振り返ると2Q⇒3Qの売上の伸びは
イマイチな傾向がありますので、
次回を過剰に期待はせずに3Q⇒4Qまでのんびり待ちたいです。

その頃にはさすがに米国販売開始はされているでしょうから。

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4.プレゼン資料について

大事なポイントを書き漏れていましたので、追記を。

Novartisのプレゼン資料に
久しぶりにUltibro関連のシートが出ていますね。
Download the presentation (PDF 1.0 MB) 2016 Q2 results – Tuesday, July 19, 2016

p.28をご参照ください。

Seretide®(アドエア)と比較して
52W(およそ1年)で22%のrisk reductionとあります。

そのriskについてですが、隣の文章の真ん中には
Significantly prolonged time to first moderate
or severe exacerbation(22%)とありますので、
最初の憎悪までの時間を延長する効果が見られたという意味でしょうかね。

また、
Significantly reduced rate of moderate or severe exacerbations (17%)とあり、
憎悪を減らす比率も顕著なようです。

下にはQOLの向上も書いてありますね。

この結果でCOPD領域で
圧倒的にLAMA/LABAがICS/LAMAのパイを奪うことを意味し、
アノーロなどと比べる云々の前に
まだまだ大きく広がる余白があって何よりです。

これがあるからこそ世界トップクラスの企業のプレゼン資料の
1枚を専有させていただけるわけです。

今までの流れを振り返ってみて、
決算のプレゼン資料に乗れるかどうかは
商品価値や勢いを見る上で重要項目の一つと思います。

2016年 7月 19日 記述&追記

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