ウルティブロ・シーブリの売上予測(2016年1Q)

最近のシーブリとウルティブロの売れ行きは
信者が期待していた以上ではないため、
段々とこちらの収益に関して興味が失われていってますよね。

いや、むしろ現在のそーせいの収益の中心が完全に変わっていて、
先日のMシリーズの一時金が100億円とありましたように、
COPD薬の存在感は大きく下がってきてます。

しかし、(当時大赤字の)ヘプタレス社を買うために借りれた200億円は
ウルシーの収益が確実に担保価値があったためですし、
そーせいの屋台骨を支える収益源であることには変わりません。

製薬品にとって、「上市済み」が最も尊いので
舐めたらいけませんよー。

毎期確実に収益が見込めるのは大きいですしね。
特に胡散臭いと思われるバイオ株では。

そういうわけで、
いつも通り私なりの考察をまた書き残してみます。

前回の予測はイマイチでしたので、
基本的にはユーロをより意識した調整を考えてみました。

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1.過去の振り返りから

まずは振り返るために、前回の予測の根拠なりを知りたければ
こちら(↓)を参照ください。
ウルティブロ・シーブリの売上予測(2015年4Q)

CCの見積もりが甘かったですね。
考え方がちょっと修正する必要はありそうです。
CCを機械的にシーブリ実績+α ⇒ ウルティブロの予測としたのが良くなかった様子。

実際に去年の途中まではそういう流れだったので
それが悪いわけじゃなかったんですが、
今は変化していますのでそれに対応していきましょう。

まずは前Qまでのデータ及び予測を。(黄色は予測)

2016年1Q(ドル円)

 

予測の数値(黄色)は置いといて、
この黄色の数字を計算した理由を次に説明します。

2.予測をした根拠

説明のために次はユーロベースの売上と
そのために使った為替レートをを乗せてみます。

2016年1Q(ユーロ売上)

2016年1Q(為替レート)

2-1.ウルティブロの売上の伸びについて

ウルティブロはシーブリの一年遅れの認識で予想してきましたが、
上に示したようにユーロベースで見てみると、
大雑把に7~10M€前後の売上の伸びがみれます。

そのため、8M€を米国市場以外で増えて、
米国市場ではウルティブロの4.4M€を目安にすると、
合計でおよそ13M€ですが、気持ち減らして12.5MDと仮で決めました。

その結果、1Qの売上予想は83.5M€となりました。

2-3.シーブリの売上の伸びについて

シーブリは去年の一年間は34M€~36M€程度でしたです。
そのため、米国以外はおよそ35M€程度かと思います。

米国市場は欧州承認後の2012年4Qの2.3M€を参考にして、
合計は37.3M€ですが、ちょっとだけ減らして37.2M€としました。

2-3.ドルへの補正

これで終わりたいのですが、
ノバルティスの発表はドルベースですので、
ドルでの数字を念のため計算します。

以上の数字を基にして、2剤の予測は以下の通りに。

(ウルティブロ) 95MD
(シーブリ)  42MD

ユーロドルでユーロが相対的に高くなっていますので、
非常に増えたように感じられますね。

2-4.CCについて

CCも会社から発表されますので、
ユーロベースでの売上予測の伸びから逆算してみます。

2016年1Q(CC)

ナカナカ良い数字でしたね。
米国分が乗っかっているのが大きいでしょう。

思っているほど米国は売れないかもしれませんが、
それはそのときに考えます。

あと、為替は要注意です。

最近は円高が進んでいますので、
ドルベースで増えているように感じますが、
円ベースではイマイチです。

一時的なのかはわかりませんが、
適時確認で見守りたいと思います。

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3.結果を受けて

遅くなりましたが、予測のテスト結果を。
2016 Q1 results – Thursday, April 21, 2016 Interim financial report (PDF 0.4 MB)

惨敗。
その時の気持ちの記事はこちら。
ノバルティス1Q決算 そーせい(空回りしない投資へ)

結果は以下のとおりです。
(ウルティブロ) 78MD (cc 54%) <私の予測 95MD (cc 72%)>
(シーブリ) 35MD (cc 0%) <私の予測 42MD (cc 8%)>

という結果で空回りもいいところです。

多少フォローするなら、
米国承認を2015年10月30日には承認を取れているはずなのに
2016年7月現在でも販売開始がされていないことは
予想されていなかったことですね。

何をやっているのか?
いい意味で充電中なのか?

理由についてはホルダーであるためにポジティブに捉えてはいますが、
そうは言ってももどかしいですね。

ただ、その米国販売開始が予想以上の遅延していることを考慮しても
ちょっと数字的には物足りないというのが正直な感想です。

現行最強と謳われる効能も
どんぐりの背比べなのか?という疑心は拭えません。

その後の素晴らしい情報を受けるまでの話でしたが。
それについては2016年2Qについて触れたいと思います。

2016年 4月 16日 記述
2016年 7月 19日 修正

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投稿者: wpmaster

私はメーカー技術員として働いている30代のおっさんリーマンです。 やる気がないわけではないですが、サラリーマン生活に一生を捧げるほど燃えてはおらず、奥さんと子供のためにも最低限の稼ぎをと思って過ごしております。 投資歴は10年以上になりますが、資産は大したことありません。 のんびりと、しかし確実に資産を増やせるように投資能力を研鑚できればと思います。

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