ウルティブロ・シーブリの売上予測(2015年4Q)

ヘプタレス社がメインになった今のそーせいからは
株価へ影響が弱くなったと思われるノバルティスの3Q決算が
たぶん今月(遅くとも来月の初め)にあるかと思います。

色んな予測が出てくると思いますが、
私なりの考察をまた書き残してみます。

前回の予測が最も精度が高く、ソコソコの結果だったので
同様にして予測をしてみます。

1.過去の振り返りから

まずは振り返るために、前回の予測の根拠なりを知りたければ
こちら(↓)を参照ください。
ウルティブロ・シーブリの売上予測(2015年3Q)

若干の差はあったものの、それなりに精度が高めだったと思っています。
というわけで、同様の方法(フォーマット)で予測したいと思います。

まずは前Qまでのデータ及び予測を。(黄色は予測)

2015年4Q予測(ウルシー、ドル)

予測の数値(黄色)は置いといて、
この黄色の数字を計算した理由を次に説明します。

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2.予測をした根拠

説明のために次はCC(為替要因を除いた売上の伸び)を示します。

2015年4Q予測(ウルシー、cc)

2-1.ウルティブロの売上の伸びについて

ウルティブロはシーブリよりも一年遅れを念頭に、
多少の補正をかけて売上の伸びを予想していきます。

前Qのウルティブロの売上の伸びは
去年の同時期のシーブリよりも高いため、
少なくとも88%以上の売上の伸びは期待しています。

前回と同様にシーブリの伸びの10%強増加すると仮定して、
100%UP程度になるのではないかと予想しました。

2-2.シーブリの売上の伸びについて

シーブリは前Qで23%UPとなっており、
近々の売上の伸びはおおよそ20%程度で推移していること、
4Qは売り上げが伸びやすいことを考慮して、
23%UP程度で予想しました。

2-3.ユーロ換算からのドル補正へ

これで終わりたいのですが、
ウルシーの販売の大半はユーロ圏です。
一方で決算の数字は米ドルで発表されますので、
ユーロドルの修正を掛ける必要があります。

ユーロドルの為替はこちら。

2015年4Q予測(為替)

以上の数字を基にして、2剤の予測は以下の通りに。

(ウルティブロ) 51MD(去年4Q) × 100% (予測CCより) × (1.09 / 1.12)(ユーロドルの前年比) ≒ 137MD
⇒51MD(去年4Q) × (100%+100%) (予測CCより) × (1.09 / 1.12)(ユーロドルの前年比) ≒ 99MD

(シーブリ) 42MD(去年4Q) × 23% (予測CCより) × (1.09 / 1.12)(ユーロドルの前年比) ≒ 48MD
⇒42MD(去年4Q) × (100% + 23%) (予測CCより) × (1.09 / 1.12)(ユーロドルの前年比) ≒ 50MD

数字だけを見ると、
我ながらちょっと高めに予測しすぎているような気がします(笑)
淡々と数字をシュミレートしているだけなんですけどね。

単純な計算を間違っていました。。。
本当にお恥ずかしい。。

2-4.米国市場について

米国の売上に関してですが、ちょっと微妙なんですよね。。。
承認はおりましたが、販売開始のIRが出ていませんので。

もしも売り上げがあったとしても、
米国市場が大きいとは言え5MDにもならないと予想しています。
よって今回はあったらラッキーぐらいの気分で注目してます。

気持ちとしては、売上の細かい数字うんぬんよりも
発表資料の大きいページをウルシーに割いてくれるかどうかが
個人的には最大の注目点です。
前回は触れられなかった記憶ですので。

あと、QVMについても言及があると楽しいですけどねー。
過剰な期待をしても仕方ないですけどね。

3.ノバルティスの4Q発表を受けて

相当遅くなりましたが、
発表されたノバルティスの3Qがありましたので追記しました。
今更感が満載ですけどね(笑)

ノバルティスの発表結果はこちら。
1.Annual Results 2015 – Jan 27, 2016 Condensed financial report  (Novartis HP)
2.Q4 and Full Year 2015 Results (Webcast and presentations) (Novartis HP)
3.Annual Results 2015  – Jan 27, 2016 Media release (English) (Novartis HP)

3-1.Annual Results 2015 – Jan 27, 2016 Condensed financial report (Novartis HP)

まず、前Qと同じようにp.12にシーブリ&ウルティブロ(&オンブレス)の売上が書いてあります。

シーブリ ・・・ 37MD cc 1%UP 90カ国以上で承認
ウルティブロ ・・・ 76MD cc 68%up 40カ国以上で販売(80カ国以上で承認)
(オンブレス ・・・ 38MD cc 22%down 100カ国以上で承認)

また、p.77にPrincipal currency translation ratesが載っています。
1EUR ・・・ 1.095(2015年)、1.249(2014年)
前年比で13%以上下がっていますね。

私が先に予測した結果との照合は以下の通りです。
米ドル換算 ・・・ シーブリもウルティブロも過剰な見積り。
cc(為替要因除く増減) ・・・ シーブリもウルティブロも過剰な見積り。

以上のことを振り返ってみると、今回の予測は全くアテになっていないという結果です。
前回の精度がそこそこよかったため、
あまり考えずにシステマティックに処理したのが良くなかった気もします。
100MDを余裕で越える皮算用でしたからね(笑)

こういうことをやっているから信者はバカにされるわけだ。
ホルダーの方々すみません。どうでもいいでしょうけど。

為替の読みはまあ誤差の範囲内ですね。

ココから予測がズレた原因解析

今回の記事の一番のポイントですかね。

まず、算数が出来ていないかったという
誠に残念な結果が最初です。。。
何故137MDの計算になっているのかはたぶんエクセルの数字を信じすぎたため、
再計算が出来ていなかったことが原因かと考えられます。

数字がちょっと大きすぎたことを考えると手計算すべきでした。
疲れているにしても限度があるでしょうよ。
というわけで間違った計算を修正しておきました。

しかし、それを加味してもまだ足りません。

全体として、こんなに数字がズレてしまったのは、
ccの見積りが明らかに甘すぎた点が本質的なところです。

んじゃ、どうしてこんなに見積りが甘くなったかというと、
シーブリはそれまでの実績が思っていたよりも好調だったから、
ウルティブロは去年度のシーブリを参考にして皮算用を組んだからです。

そう考えると、シーブリがそこそこ外れたのはある程度仕方ないような気がします。
為替の割に年間としては十分に売ってますから。

しかし、ウルティブロは納得いきません。

じゃあ、何でシーブリと比べて販売後の同時期に伸び率が低下したか?
正直、よくわからないということが答えです。

ダメじゃん。
でも、素人の調査範囲でわかることは所詮こんなところです。

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違う視点で分解してみましょう。(ウルティブロについて)

売上数量の差はどうかというと、為替を難しく考えなければこうなります。
シーブリ ・・・ 2014年4Q 42MD (cc 88%) ⇒ 増加分は42MD / 1.88 * 0.88 ≒ 19.6MD
ウルティブロ ・・・ 2015年4Q 76MD (cc 68%) ⇒ 増加分は76MD / 1.68 * 0.68 ≒ 30.8MD

この視点で考えると、先ほどよりもちょっと納得しやすい形に感じます。
どういうことかというと、2つの合剤であるウルシーの販売単価は1.5倍付近だったと思いますので、
シーブリがイケイケで拡大していた時と同じペースでやったら
同じレベルの拡大数だと売上的には単価の分だけ乗ったというわけですね。

それじゃあ、先々が心配だーとなりますかね?
シーブリがすでにccで1%増というほぼ横ばいペースになってますし。

しかし、それを判断するのは来年度の数字の推移を見てからじゃないと何とも言えませんね。
物凄く大きな期待を寄せることも良くないでしょうし、
過剰に悲観的な見方をするほど売り上げが伸びてないと考える数字でもないですから。

良くも悪くもコンセンサス並です。
これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは
各自の判断になっちゃいますね。

発表後の株価推移をみると、
想定以上の感はあったようですけどね。
結果からの逆算なのであまりアテにできませんけど。

QVM149についての記述

あと、p.31にQVM149についても記載されていますね。
First planned submissions ・・・ 2018年(前回と同じ)
News update  ・・・ - FPFV achieved in Dec. 2015
2015年12月に第Ⅲ相スタートしたよということですね。

米国販売許可についても記述あり

また、米国についてもp.12にUtibron Neohaler、Seebri Neohalerとして
それぞれ承認を受けたことを書いてあります。
(しかし、販売開始とは書いていません。開始はいつだろう??
承認が早くても販売開始が遅ければ大きな意味はないじゃないのか?)

2.Q4 and Full Year 2015 Results (Webcast and presentations) (Novartis HP)

一枚使ってもらえるような感じじゃないですね。
ウルティブロの売上の伸びは十分に高いところを維持しているわけですが、
そうといっても世界的なメガファーマのパイプラインの中では
目立てるほど伸びてとはいいにくいのか。

といいつつ、p.59にAttractive growth platform1 with exclusivity to 2019 and beyondという枠で
COPD薬の3兄弟について触れられています。
全部合わせると売上576MD、伸び率が40%と書いてありますね。

来年には3つ合わせて700MD近く、
伸び率は30%前後と個人的に予想しますがどうでしょうかね。

あと、p.69にQVM149について触れてありますね。
被験者数1692人の大型治験。
喘息ですので患者さんはたくさん集まりやすいんでしょうかね。

ここにFiling plannedが2019年となっていますので、
基本的には承認申請は2019年になるんでしょう。

3.Annual Results 2015 – Jan 27, 2016 Media release (English) (Novartis HP)

これだけだと何か寂しい気がしませんでしたか?
私はしました。

去年はあれだけ押せ押せのウルティブロが米国承認とれたし、
QVM149も始まるし、
ちょっと扱いが雑じゃないかな?と。

で、もう一つの資料を覗いてみたわけです。

ここには、p.8にNew approvals and positive opinionsとして
FDA approved Utibron Neohaler for COPDが書かれていたりしています。
(Seebri Neohalerは余裕の無視(笑))

注目してほしいのは、
p.9のResults from important clinical trials and other highlightsという中に、
Ultibro Breezhaler demonstrated superiority over Seretide®in COPDという内容があることです。

セレタイドよりも優位に効果が実証されていますよーと。
今の販売スピードからどれほど上昇を期待できるかは
その他競合との兼ね合いもありますので予測は難しいですが、
少なくとも一定期間は販売スピードが早まるでしょうね。

今年もウルティブロの販売金額が積みあがっていく様子を楽しみにできます。

以上、ノバの決算からわかったことです。
私見では今までの展望を変更するようなことはないですね。

あと、今回もそーせい社のIRさんの対応は早く、
「シーブリ®ブリーズヘラー®」および「ウルティブロ®ブリーズヘラー®」の 2015年第4四半期(10月〜12月)の業績についてという内容が翌日出ました。

このスピードで対応していただけると、
ワザワザ英語を頑張って読む必要もないですよね(笑)
いつも株主のためにありがとうございます。

これからは米国での販売がどうなるのか心配でもあり、
楽しみでもありますが、
現段階でもそれなりの規模の薬に成長していますので、
無暗に悲観的になる必要もないのが気分いいですね。

天才3男坊の活躍も十分にしていますし。
来年度か再来年度には長男や次男も臨床入りへの道がどうなるか
徐々にわかってくるかと思いますし、
株主も報告を待つだけで暇がないですね。

2016年 1月 8日 記述
2016年 1月 31日 追記

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ウルティブロ・シーブリの売上予測(2015年4Q)」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 変更情報2016年1月31日 | 空投資家の備忘録

  2. ピンバック: そーせい 予想スケジュール(2016年4月更新前) | 空投資家の備忘録

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