直近にヘプタレス社が公開したCorporate OverviewのPL市場規模について
追加メモの続きです。
前回の私のメモはこちらに。
ヘプタレス社のCorporate Overview – 2016_6月(パイプライン進捗状況について)
ヘプタレス社のCorporate Overview – 2016_6月(PL市場規模(新規公開について その1)
ヘプタレス社のCorporate Overview – 2016_6月(PL市場規模(新規公開について その2)
ヘプタレス社のCorporate Overview – 2016_6月(PL市場規模(新規公開について その3)
ヘプタレス社の資料はこちらに。
Corporate Overview 2016 (六月)
前の決算時の発表資料はこちら。
平成28年3月期決算説明会 資料(そーせいHP)
今回は新規公開案件の中からI/O mAbsとUndisclosed等の
市場規模などを見て
ぼんやりと思ったこととをザックリメモってみます。
誤訳・誤解がたくさんあると思いますが、
そのあたりは責任を持ちませんのでご承知を。
主にp.17を見てください。
<注意>
もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)
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8.Undisclosed (Inflammatory bowel diseases)
8-1.簡易説明
Inflammatory bowel diseases(炎症性腸疾患)が対象のようです。
炎症性腸疾患(Wikipedia)
主として消化管に炎症をおこす慢性疾患の総称で、
潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病(CD) の2疾患からなるとのこと。
潰瘍性大腸炎(UC)は主に大腸粘膜に潰瘍や糜爛ができる原因不明の非特異性炎症性疾患。
潰瘍性大腸炎(Wikipedia)
クローン病(CD)は主として口腔から肛門までの全消化管に、
非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患。
クローン病(Wikipedia)
大きく病気が分岐していたりで、
中々調べていくのに骨が折れそうな領域で。
8-2.患者数
UC(潰瘍性大腸炎)は1.2m(120万人)
Crohn’s(クローン病)は1m(100万人)
biologics (Rx): 0.3m **(30万人)
⇒biologicsをググるとバイオ医薬品(生物製剤)ということになるわけですが、
それだ疾患じゃないのでちょっと意味がわからないです。。。
医薬翻訳者になる!より
ちなみにこの30万人というのは US, 5EU and Japanの範囲のみです。
8-3.市場規模
$7.5–9.5bn(7500億円超~9500億円超)。
デカイですねー。
患者数も相当大きいですからね。
8-4.開発薬の予想ピーク
$1.5-3bn (1500億円超~3000億円超)。
市場規模とピークを考えると、
ファーストインを狙えると考えたらいいのでしょうかね?
競合薬が$2bn(Entyvio)と書いてありますし、
それを越えるような効能を狙っているという感じかと。
まあ、ヘプタレス社の開発自体が
疾患の根元をターゲットにする開発なので
ファーストインにもならないような薬は開発しないんでしょうけどね。
8-5.比較薬
Entyvio $2bn (est.) となっています。
Entyvioでググりますと、武田薬品工業のHPにあたりました。
潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「Entyvio®」(一般名:vedolizumab)の 欧州における販売許可取得について(武田薬品工業HP)
武田の薬なんですね。
武田の業績資料を見ていても
これの売れ行きの好調さが非常に強調されています。
2015年度 連結業績の概要 および 2016年度 ガイダンスのp.39
ほぼ独占的っぽいですね。
今後は武田の業績をこれが引っ張っていくのかな?
8-6.導出の行方
これも市場規模等を考えると、
ほぼ間違いなく導出だと思います。
効能がついてくれば、
どこでも欲しい企業は出てくるでしょう。
Candidateを隠しているのは
多くの薬剤が出ているわけでもないことが起因していそうですね。
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9.Undisclosed(Pulmonary arterial hypertension )
9-1.簡易説明
Pulmonary arterial hypertensionは肺高血圧が対象のようです。
この肺高血圧については肺高血圧(Wikipedia)を参照に。
肺にかかる血圧が通常より高い状態をさす。厳密には心臓カテーテル検査によって肺動脈平均圧が25mmHg以上と定義されている。
また、リンク先の治療を見てみると
「急性肺血管反応試験」を行うことが推奨されており、急性肺血管反応試験で反応のある場合にはカルシウム拮抗薬が第一選択として用いられ、急性肺血管反応試験で無反応の場合に肺血管拡張薬が用いられる。
とあり、現行の内服薬では色々と治療が分岐していくようですね。
9-2.患者数
0.1-0.3m ***(10万人~30万人)
これは全世界でという感じですかね。
WW⇒world wide?
9-3.市場規模
$5-6bn(5000億円強~6000億円超)と非常に大きな規模ですね。
患者数で考えると非常に高額のような気がしますが、
呼吸器系で非常に命や生活への影響が大きいためと考えます。
緊急性も高いでしょうし。
9-4.開発薬の予想ピーク
$0.6-0.9bn (oral)
⇒経口薬で600億円超~900億円超
$0.5-0.8bn (IV)
⇒経静脈投与(注射)で500億円超~800億円超
呼吸器系の疾患ですから、
緊急性の対処と慢性的な治療とに分けているのでしょうか?
投与方法をあえて二つに分けて書いているのでそう考えてしまいます。
9-5.比較薬
Tracleer $1.7bn(1700億円超)
Remodulin $0.6bn(600億円超)
Tracleerよりもピークが低いなと思っていましたら、
たぶんets.が抜けているのかなと思います。
ググってみたら下記の内容を発見。
本剤はすでに欧米のほか世界60ヵ国以上で承認されており、肺動脈性肺高血圧症(PAH)、及び全身性強皮症(SSc)における手指潰瘍の発生抑制に対して使用されています。
トラクリア®(ACTELION)
肺高血圧以外の疾患にも適用されている様子です。
誤解じゃなければ、
基本的にはヘプタレス社が狙うターゲットは
確実に特定の領域で圧倒的な効能を期待するものです。
そのため、その他を含まない範囲で
現時点(開発初期段階)で負けるかもというものには手を出さないかなと思っています。
9-6.導出の行方
これは疾患数や現行のライバル薬をを考えると
自社販売もありえるかと考えています。
高い確率とは思いませんが、
その他のパイプラインの進捗しだいで可能かなと。
全世界で10万人~30万人とそれほど大きな領域ではないこと、
ライバルのアクテリオンファーマシューティカルズは非常に伸びている企業とは言え
まだメガファーマとは呼べないレベルの規模であるということ。
(MR転職情報に2000人~3000人規模程度の記載が)
もう一つのRemodulinを開発したユナイテッド・セラピューティックスも
1000人弱の比較的小さな企業の様子です。
ユナイテッド・セラピューティクス(yahooファイナンス)
ライバルの営業力はそれほど大きくないということは、
比較的少数でも戦えるということと
少人数でも管理がし易い疾患とも言えそうです。
これを自社開発で進められれば、
相当大きな規模の収益が見込めます。
もしも経口薬と注射薬との合計で$1bn(1000億円)に達した場合、
少なく見積もっても30%は営業利益率があるでしょうから、
1000億円×30% ≒ 300億円になります。
利益がです。
もちろん、効能次第でそれなりの営業力が必要になる可能性もあるので、
その場合には導出するかもしれないとも思います。
進捗が非常に楽しみな開発品が多いですね。
2016年 7月 3日 記述
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