そーせいとCOPD薬(その5 そーせいの収益)

もちろん、シーブリなどの売上が直接そーせいの収入になるわけではありません。
ノバルティス社に売ってもらっているだけでなく、
その前段階の治験から導出しているために利益の一部をもらう約束となっているからです。

売上がどうなろうが収益が株主としては大事ですので、
収益について触れていきたいと思います。

その前に過去の背景を知らない人はこちらをどうぞ。
そーせいとCOPD薬(その1 COPDという病気)
そーせいとCOPD薬(その2 製薬業界の状況)
そーせいとCOPD薬(その3 そーせいの歴史)
そーせいとCOPD薬(その4 売上予想)

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1.COPD薬の収益は、マイルストン+ロイヤリティーで構成

公式なアナウンスとしては、
一定のロイヤリティ+総額187.5MDのマイルストン(売上達成マイル含む)
のみが公表されております。

マイルストンに関しては、
現在まで85MDを獲得していますので、102.5MD分が残っています。
(日本円で120億円以上)

念のために補足ですが、
マイルストンというのは既定の条件を達成した場合に支払われるお金です。
一方でロイヤリティーは売上に対する(ある一定の)比率で支払われるお金です。

弱小企業の場合、失敗のリスクを抱えられないことや
短期的な資金繰りが厳しいため、
ロイヤリティーのみで契約することは基本的にありません。

話はそれますが、
マイルの受け取りや治験費用の負担を求めるということは
その分のお金を目減りした形で先取りすることになるので、
自信とお金があれば、上市まで自社開発するのがベストです。
(今のそーせい(ヘプ社)は自社開発を進めるのはこのためです。)

 

2.近々の米国承認時のマイルストンを予想

話を戻しますが、
米国での承認が確定した場合にいくらもらえるかを予想してみます。

その予想の根拠として、
過去にウルティブロとシーブリが各々10MDのマイルを獲得した情報を使いましょう。

参照 LAMA/LABA 配合剤として世界初の1日1回吸入慢性閉塞性肺疾患治療薬 「ウルティブロ® ブリーズへラー® 」(QVA149)が欧州における製造販売承認を取得

参照 1日1回投与 COPD 治療薬 Seebri® Breezhaler® の欧州における製造販売 承認取得に関するお知らせ

 

ちなみにですが、日本承認では2.5MDでした。

参照 1日1回投与 COPD 治療薬シーブリ® 吸入用カプセル 50μg の日本における 製造販売承認取得に関するお知らせ

参照 本邦初の LABA/LAMA 配合剤である1日1回吸入の慢性閉塞性肺疾患治療薬 ウルティブロ® 吸入用カプセル(QVA149)が日本における製造販売承認を取得

 

製薬の市場規模は欧州30%~40%、日本10%前後、米国40%~50%
と噂で聞いたことがありますが、
もしもそれが正しくて根拠されている場合には米国承認で
12.5MD~15MDを獲得できるかと思います。

そうすると、2剤で×2倍になりますから、
25MD~30MD(30億円~36億円、1米ドル=120円程度計算)になるかなと。
これは今年度にもらえる可能性がかなり高いと思います。

10MD×2の可能性もあるでしょ?という意見もありますが、
個人的には少なくとも12.5MDで予想中です。

残りの金額は販売達成マイルが売上総額1BD(1200億円程度)とか
総額10BDとかに設定されていそうな気がします。
入ったら儲け位に考えて、あまりアテにしない方がよさそうですね。

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3.COPD薬のロイヤリティーはいくら(何%ぐらい)?

そして、シーブリのロイヤリティーですが、
過去にベクチュラ(ブリーズヘラー(シーブリ等の吸引器具のメーカー))と
合計で2桁程度的な発言が出ていましたから、
5%程度(5%強)と考えて問題ないと思います。

じゃあ、合剤のウルティブロはその半分のロイヤリティ?と思いきや、
過去にシーブリとそこまで大きな差はないという文言もありますからご安心を。

実際に、これまでのウルティブロの実績収益を計算してみましても、
大雑把に4%を割るということはないと予想されます。
(個人的には4.5%程度と思っています。)

ここまできて、これまでの売上予想やロイヤリティー率に基づいて、
自分なりに今年度~数年間の収益予想をしてみてください。

計算するのが面倒な人は、
1つの目安としてヘプタレスを買収前に
そーせい社が中期計画を出していますので、
その数字はほとんど(特にここ3年は)COPD薬からの収益じゃないかと思います。
個人投資家説明会(2014年 P27)

この数字を見てどう思われるかは個人差があると思いますが、
非常にリスクの小さな商売で
これだけの巨額の収益が安定的に得られることは
十分に評価されるべきだと思います。

ちょっと注意ですが、
昔はCOPD薬の収益≒そーせいの収益という構造だったので、
これだけでそーせいを十分まとめられた形になっていた。

しかし、今は天才三男坊が生まれちゃいましたから、
どこかでCOPD以外にも言及した記事をアップします。

残りの長男(アクティバス)と次男(JITSUBO)は
近々で収益になるような情報は聞こえてきませんので、
何か進捗があればラッキーぐらいの気持ちで見守りましょう。

どちらも十分低リスクミドルリターンを達成する見込みがある企業ですよ。

P.S.
また誤解しないように言いますと、
予定は未定で、ヘプタレス社を2015年(今年)に買収したため、
2014年の予定と2015年の予定は大幅に違います。
個人投資家説明会(2015年 P43)

2015年10月5日 分割&修正

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