肝臓についての調査の続きです。
今回はアルコール性肝炎、脂肪肝、NASHを中心に。
お酒飲みは休肝日を作りましょうと言われるように
肝臓に大きな負担をかけます。
脂肪肝も問題でそこからNASHになったり。
参考・引用先は主にこちらです。
その他資料(図解でわかる肝臓病等)をみながら説明します。
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3.肝臓の病気(肝炎)
先に書いたので今回は割愛します。
3-2.肝炎について(原因による分類)
原因についてはウイルス性等の大きく6つ。
1.ウイルス性肝炎
2.アルコール性肝障害
3.非アルコール性脂肪肝障害(NASH)
4.薬物性肝障害
5.自己免疫性肝障害(AIH)
6.原発性肝汁性胆管炎(PBC)
今回はアルコール性や脂肪肝等を中心に。
3-2-2.アルコール性肝障害
飲酒が原因で発症する肝炎です。
毎日3合以上の日本酒を10年で
ほとんどの人がアルコール性肝炎になるそうです。
飲酒による肝臓への影響を簡単に。
飲酒
⇒吸収されたアルコールが腸で吸収
⇒門脈
⇒肝臓
⇒3種の経路(アルコール脱水酵素、ミクロソームエタノール酸化系、カタラーゼ系)
⇒アセトアルデヒド(毒性が高い)に分解
⇒アセトアルデヒド脱水酵素で酢酸に分解
⇒二酸化炭素と水になり体外へ
この流れで少量ならいいのですが、
過度の場合にはこの分解を急いでやるために
他の代謝が後回しになってしまいます。
その結果、肝臓の大事な機能の一つの「脂肪の代謝」が
不十分になるわけです。
それが中性脂肪を肝臓に蓄積することにつながり、
脂肪肝になっていくわけですね。
この脂肪が肝臓の線維化(肝硬変へ)につながり、
アルコール性肝硬変になるわけですね。
このメカニズム以外にも
細胞や遺伝子を傷つける活性酸素が増え、
発がん性を促進するという話もあります。
アルコールを常用している人ではそうでない人よりも
2年後に肝硬変になる確率が
5倍以上になるという話もあるそうです。
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3-2-3.非アルコール性脂肪肝障害(NASH)
アルコール性の脂肪肝障害は多いのですが、
それ以外にも脂肪肝が発生することがあります。
そういった脂肪肝生涯の中で
肥満や生活習慣病によって起こる脂肪肝を総称して
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。
その中でも肝炎や肝細胞障害、線維化を伴うものを
被アルコール性脂肪肝炎(NASH)といいます。
脂肪肝自体は日本の人口の30%。
そのうち10%がNASHである可能性が高いと言われます。
NASHは10年後に15%前後が肝硬変に、
その後に肝癌になります。
放置すると危険です。
これを予防するためには
脂肪肝をスクリーニングする必要が有り、
メタボ健診などがあります。
他にもCT検査での内臓脂肪の確認、
LDLコレステロールの値等をみることも重要です。
このNASHはMiNA社のMTL-CEBPAの治験計画の範囲でありますので、
気になりますね。
疾患といっても脂肪肝が原因で、
それを治療するということになると
薬でどうにかなるものなか?という感じになりますが。。。
どうなんでしょうね。
2018年 4月 5日 記述
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