肝臓についての調査の続きです。
今回は薬物性肝障害、自己免疫性肝障害、原発性肝汁性胆肝炎を中心に。
製薬開発で難しい課題の一つに
薬剤性の肝臓障害があります。
いい薬でも肝臓の負担が大きくて上市できなかったり。
今回はそういうのを。
参考・引用先は主にこちらです。
その他資料(図解でわかる肝臓病等)をみながら説明します。
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3.肝臓の病気(肝炎)
先に書いたので今回は割愛します。
3-2.肝炎について(原因による分類)
原因についてはウイルス性等の大きく6つ。
1.ウイルス性肝炎
2.アルコール性肝障害
3.非アルコール性脂肪肝障害(NASH)
4.薬物性肝障害
5.自己免疫性肝障害(AIH)
6.原発性肝汁性胆管炎(PBC)
今回は4~6です。
3-2-4.薬物性肝障害
サプリメントを含む医薬品等を服用した際に
肝臓障害を引き起こしたものです。
大きく「中毒性」と「特異性」にわけられます。
一般的には正しく服用していれば大きな肝障害はないのですが、
「特異性」を持つ方にはアレルギー等の反応のために
肝炎につながることがあるようです。
「中毒性」はおくすりやサプリメント、またはそれらが代謝されてできた物質により
肝臓が炎症を起こします。(原因物質の量が多いほど、障害が強くなる。)
当然これらは服用をやめることが大事です。
薬であれば違う薬に変えてもらうなどになります。
何故肝臓が影響を受けるかというと、
経口薬(口から飲む薬)の場合には体内で吸収されて
その成分が肝細胞で分解されて体外に放出されます。
これを薬物代謝といいます。
肝臓がその薬物代謝の中心になっているため、
肝臓が最も影響を受けやすいわけです。
これが治療が難しいので
これが上手く治療できる薬ができれば、
創薬は非常に自由度が大きくなります。
わかっていても難しいから出てないんですけどね。
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3-2-5.自己免疫性肝障害(AIH)
自己免疫性肝炎とは何らかの原因により、
自らの肝細胞を自分の体内の免疫が破壊してしまう自己免疫疾患です。
(よくわかる病気疾肝啓発より)
原因は特定されていないため、
ウイルスや薬物、妊娠などとの関連性も考えられています。
妊娠とあるように男性にはなりにくく、
(中年の)女性がなりやすいという特徴があります。
自覚症状が薄いため、
気づけば慢性肝炎や肝硬変につながるケースがあります。
3-2-6.原発性肝汁性胆管炎(PBC)
先の自己免疫性肝炎と似ていて、
自らの肝細胞を自分の体内の免疫が破壊してしまう自己免疫疾患です。
(よくわかる病気疾肝啓発より)
ただ、疾患の場所が胆管になっている。
その結果、胆汁が上手く動けなくなって
かゆみなどの症状が出るそうです。
中年女性に偏っているそうです。
日本では5000人程度、
欧米では4倍ほど確率が高くなるそうです。
人種の差もそれなりにあるのですね。
文化の差なのか遺伝子の差なのか?
2018年 4月 6日 記述
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