肝臓についての調査の続きです。
今回は肝臓病の肝炎についての分類として、
原因によって分けられているので
それをざっくりと書いています。
C型肝炎や肝臓がん等は耳にしたことがあると思います。
これらは独立しているものもありますし、
関係性があるものもあったりしますので整理を。
参考・引用先は主にこちらです。
その他資料(図解でわかる肝臓病等)をみながら説明します。
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3.肝臓の病気(肝炎)
先に書いたので今回は割愛します。
3-2.肝炎について(原因による分類)
原因についてはウイルス性等の大きく6つ。
1.ウイルス性肝炎
2.アルコール性肝障害
3.非アルコール性脂肪肝障害(NASH)
4.薬物性肝障害
5.自己免疫性肝障害(AIH)
6.原発性肝汁性胆管炎(PBC)
ただし、それから更にわかれます。
今回はウイルス性を中心です。
ウイルス性といってもA型~E型まで5種類ありますし。
とりあえずは簡単に書いていきます。
3-2-1.ウイルス性肝炎
ウイルスが原因で発症する肝炎です。
B型やC型は有名ですし、
それらが発生数や慢性化として多いことは確かです。
大きくA型~E型の5種類あって、
A型とE型は経口感染、B型とC型、D型は血液感染です。
3-2-1-1.A型肝炎ウイルス
水や生の魚を食べることで経口感染するウイルスです。
潜伏期間は2~6週間。
治療すれば治る可能性が高く、
慢性肝炎になる可能性は非常に低い。
日本で言うと感染率は比較的高く、
急性肝炎の40%以上とも言われる。
3-2-1-2.B型肝炎ウイルス
血液を介して感染するウイルスです。
ほとんどは母子感染。
潜伏期間は1~6ヶ月。
多くは発症後1~2ヶ月でほとんど回復し、
その半年後には抗体ができて治癒する。
免疫ができれば、その後は再感染することはないです。
世界人口の6%程度の6億人が
感染していると言われるそうです。
B型肝炎ウイルスは球状(大きさ42nm)で
ディーン粒子と呼ばれるそうです。
○B型肝炎の種類(8種類)
更にこのB型肝炎ウイルスは更にA型~H型までの8種類があり、
日本人にはB型やC型が多く、昔は90%がC型で10%がB型だったそうです。
今ではヨーロッパなどに多いA型も増えてきたとのこと。
このA型は10%が慢性肝炎につながるそうです。
(B型やC型は慢性化しにくいが、
ウイルスが消えない場合には不定期で肝炎になったり。)
D~Hはあまり日本には関係ないです。
また、ウイルスがいても発症がなかったりで
無自覚にウイルスを抱えているキャリアと呼ばれる人は
日本でも1~2%程度いるそうです。
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3-2-1-3.C型肝炎ウイルス
こちらも血液感染です。
RNA遺伝子を持っていて、
1型~6型まで分類されるそうです。
潜伏期間は2~24週間。
比較的症状は軽いので見逃しがち。
良く効く薬がありますので、
早期治療、若い時に治療、
を心がける必要があります。
肝硬変になる前に治療が大事です。
○C型肝炎の種類(6種類)
日本では1型と2型の2つの遺伝子型が存在するそうです。
1型でも1a型と1b型があって、
2型でも同様に2a型と2b型もあります。
多くは1b型(70%)、
残りの25%前後が2a型と2b型、
1a型はほとんどいないそうです。
3-2-1-4.D型肝炎ウイルス
血液を介して感染するウイルスです。
ほとんどは母子感染。
地中海沿岸の地域のみで多く見られる
特殊な肝炎ウイルスです。
D型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスと
共存しないと生存も繁殖もできない。
そのため、併発することがポイント。
D型肝炎ウイルスを治療するというよりも
B型肝炎ウイルスを治療することで両方治療することになります。
3-2-1-5.E型肝炎ウイルス
水や動物の肉から経口感染するウイルスです。
日本では滅多に感染することはない。
潜伏期間は1~2ヶ月。
糞尿にも残るので、衛生的面が悪いと感染しやすい。
3-2-1-6.その他ウイルス、細菌感染
上記以外にも感染するものはあります。
経口感染のEBウイルス、
接触感染のサイトメガロウイルス、
同じく接触感染の単純ヘルペスウイルス、
飛沫感染や接触感染の風疹ウイルス、
飛沫感染の麻疹ウイルス、などがあります。
細菌で言えば、
結核菌やマラリア原虫、梅毒などがあります。
このようにたくさんの感染源があります。
2018年 4月 4日 記述
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