GPCRと同じくこの記事も書こう書こうと思っていながら、
理解と時間が不足していたため先延ばしにしていた記事です。
正直言って、元々上場していた企業じゃないし、
英語はわけわからないし、
ググってもこういうレベルの企業の情報量は大してないし。。。
そういうことで、適当に後回しをしていました。
とは言っても、今のそーせいの中心になる企業であるため、
ここを避けては通れないということで地道に情報をまとめてみようと思います。
基本はそーせいが買収したときのIR内容とその後の説明資料をソースにしています。
そのため、まだまだ内容が薄いですがご容赦ください。
まずは買収時のIRを参考に
色々なアプローチはあると思いますが、
とりあえずはそーせい社のメンバーになる前のヘプタレス社の経歴などを調べてみましょう。
英語が達者なら調べ方も色々とあったでしょうが、
私は典型的なジャパニーズなので、
日本語の文章で調査を進めていきます。
そーせいから出た買収時のIRを見ましょう。
⇒英国へプタレス社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ (そーせいHP)
書いてある内容から色々と読める人は読めるんでしょうが、
私のレベルでは大した内容を読み取れなかったです。
とは言ってもいくらかメモを。
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1.株主構成について
Clarus Lifescience II, LP 28.0%
MVM International Life Science Capital Management 27.9%
Novartis Bioventures Ltd 17.7%
The Stanley Family Foundation 10.3%
Takeda Ventures Inc. 5.6%
一番上の筆頭株主だったClarus Lifescience II, LPや
MVM International Life Science Capital Managementは
医療系に強いベンチャーキャピタルのようです。
⇒リンクはこちら Clarus Ventures、MVM Life Science Partners LLP
ここらがそろそろ売り時かなと思ったから、売りに出されたわけでしょうね。
M1の治験や開発費の負担で追加投資の必要性が懸念されたこと、
他にも気になる案件があったり等が理由でしょうかね?
The Stanley Family Foundationは財団のようで、
基本的にはベンチャーキャピタル的なことをやっているのかな?
正直わかりませんでした。
⇒リンクはこちら The Stanley Foundation
残りの2つはノバルティス社系、武田製薬系のベンチャーキャピタルなのかな?
どちらも当初提携していましたよね。
(2015年末か2016年始めに、HPの提携企業欄から
無くなってしまいましたが契約が切れたのかは不明です)
買収当初はこれらの企業やその他提携企業がそーせいに競り負けたことを気にしていましたね。
メガファーマ傘下になるのはヘプタレス社的にデメリットが大きいとの話がありましたが、
今でも本当の理由はよくわかりません。
結局は株主群と経営陣及び従業員らとの折り合いが悪かったんでしょうね。
非常に経歴が輝いている方々が集まっているため、
中途半端な口出しをされることが気に入らなかったんじゃないかとも思います。
2.設立について
設立が2007年6月4日とあります。
今から8年半前、買収時(2015年冬)から7年半前になるわけです。
改めて見てみると、パイプラインに対してかなり新しいなぁというのが感想です。
M1の臨床入りはそーせいが買収するには既に始まっていましたので、
その時間を逆算すると、設立からかなり早い段階で開発が始まっているということになります。
また、M1はStaR®技術が確立される前のモノだという話でしたので、
この候補品なりターゲットなりに相当の確度があると踏んだから設立したのかもしれません。
ホルダーの少なくない人間が
「M1が凄いのはわかるけど、なぜここまで勿体つけるのか?」
「十分に評価されているんだったら、そろそろ導出してもいいんじゃないの?」
といった疑問があると思います。
しかし、ここを引っ張っている理由は
我々が考えている以上に複雑なのかもしれませんね。
スペシャリティファーマへの方向性も含めて。
まあ、あくまで想像ですけどね。
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3.直近3年分の経営成績及び財政状態について
2012年12月期~2014年12月期の3年分が載っています。
年度 売上 経利 純利 純資産 *金額の単位は百万円
2012年 1005 △1255 △949 907
2013年 1743 △1036 △756 1674
2014年 895 △2092 △1728 1474
これを見ていると、株主的にはそれなりの負担があったようですね。
毎年少なくとも10億円以上の負担でしょうか。
平均的には15億円程度かもしれません。
あと、経費が年々大きくなっていますね。
2012年が約22億円、2013年が約27億円、2014年になると約30億円となっています。
治験費用が膨らんでいるからでしょうかね。
ちなみに今年度はヘプタレス社分で40億円程度上乗せされたので、
さらに費用が大きくなっている傾向です。
ここがそーせいが買収できたポイントになったのかもしれません。
メガファーマと言えども、あくまでリーマンの集団ですので経費拡大は基本的にNG,
集中と選択をさせられる可能性がありますからね。
その点、そーせいなら経営陣は潤沢なお金があり、
その正しい方向性かどうかだけが重要なのでスムーズです。
以上が私レベルでの解読です。
もっともっと重要なポイントなどがあったかもしれませんが、
そこは今後の課題としてどこかで見直したいと思います。
1-4.その他ソースより
他の資料としては個人投資家説明会資料(2015年5月)がありますね。
こちらでは提携に関するもの(当時の既存のパートナー)に関して書いてあります。
掲載されていた企業は6社で、
アストラゼネカ社、Medlmmune社、メルク社、モルフォシス社、武田製薬、ノバルティス社です。
(⇒調べなおしたら、オンライン個人投資家説明会資料にInnovate UKも入っていましたね。
とういわけで、7社でした。)
今のHPにはPfizer社、アストラゼネカ社、Medlmmune社、モルフォシス社の
4社が提携先として確認できます。
武田やノバルティス社、メルク社、去年提携したリジェネロン社が今確認できないのは、
契約が切れたのか見せれる情報が少ないために表に出さないようにしたのか。
ちょっと原因がよくわからないです。
あと、買収当時で累計3000万ドルの受領済み、
進捗次第で10億ドルのマイル受取契約+ロイヤリティーが残っているとの記載がありました。
今はここから更にA2AやCGRP、ファイザー社との契約などがありますので、
相当膨れ上がっていますね。3倍以上かな。
2016年1月7日 記述
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