先日出ましたそーせい社の有価証券報告書の感想をメモ。
前回のメモはこちら。
⇒そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その1
⇒そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その2
⇒そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その3
⇒そーせい社の有報を読んでみて(2016年3月度) その4
有報はこちら。
⇒2016年3月期 有価証券報告書(そーせい社)
比較のために去年の分もリンクしときます。
⇒2015年3月期 有価証券報告書(そーせい社)
内容はあまり濃くないと思いますが、ご容赦を。
<注意>
もしもおかしな点があれば、ご連絡をお願いします。
(たぶん空回りしない投資へ(PC用?)のどこかの記事に
コメントを頂ける方が確実に反応できます。)
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8.役員の状況
p.44から役員の経歴などが載っています。
今更ですが、虎見さんは副社長だったんですね。
マルコム氏とフィオナ女史が副社長になってたIRは覚えていますが、
いろいろと勝手に誤解していました。
<役員報酬>
取締役4人に33百万円(2015)⇒51百万円(2016)
執行役3人に157百万円(2015)⇒311百万円(2016)
およそ倍以上になっていますね。
2016年3月度の躍進を考えれば、
この程度の報酬は高額とは私は考えませんが、
皆さんはどう考えられるんでしょうかね?
田村社長は収入が億になったようで。
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9.経理の状況
p.52の連結財務諸表をまず。
<手持ち資金>
現金及び現金同等物が100億円程度ありますね。
ざっくり45億円近く増えています。
これだけあれば、運転資金に困らないとともに
先日のMシリーズの導出でさらに積み増しされましたので、
提携・買収などにチャンスがあれば動けそうですね。
<企業結合による条件付対価>
みんなが気になっているヘプタレス社買収時に
開発品の進捗で後払いされる負債です。
180百万米ドル(先払い、支払済)+220百万米ドル(後払い、一部支払済)
であったわけですが、
現在の残りが既に100億円を切っているんですね。
にしてもちょっと減りすぎな気がします。
条件にはマイルだけじゃなく、
ロイヤリティ収入も支払いの範囲に記載されていますので、
この100億円がどこまでを範囲としているのかちょっと調べないとわからないです。
<負債について>
非流動負債には68億円が、
流動負債には20億円が計上されています。
ん?流動負債に20億円??
2015年3月度は短期(返済期間が半年)で借りていたので、
その200億円はわかるのですが、
2016年3月度に20億円の負債というのがはっきりしません。
長期の金利が高いので、
短期で安い金利に借換えて長期の金利負担を圧縮したのか?
それとも他の要因なのか?
時間があるときにもう少し調査したいと思います。
他にもちょこちょこ気になる点はあるんですが、
とりあえずこの辺りで一時終了です。
2016年 7月 9日 記述
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長期借入金のうち今年度に返すぶんじゃないでしょか?
四半期ごとに5億円ずつ返済
書き込みありがとうございます。
たしかにそうかもしれませんね。
年間20億円ぐらいなら今の業績なら確実に返済できますからね。
しかし、そんなに急いで返さなければいけないこともないとは思いますけど。
ちょっとその辺は保守過ぎるような気がします。
買収時に大きく借りるために信用力向上を狙っているんでしょうかね?